一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

登吾留山 ……新緑とヤマシャクヤクに包まれて……

2011年04月29日 | 登吾留山
世はGWに突入したけれど、 忙しい私は、長期の休暇は望むべくもなく、 今日は半日だけの山歩き。 半日だけでも歩けるだけで有り難い。 近場の登吾留山にはヤマシャクヤクが咲いている頃だ。 山ヤの皆さんは遠出をしている筈だから、静かな山が楽しめるに違いない。 登山口に着いてみると、車は1台のみ。 「ラッキー」 天気も申し分なし。 準備をし、軽くストレッチ。 ゆっくり歩き出す。 スミレの大群落に出逢う。 . . . 本文を読む

鈴木みき『ひとり登山へ、ようこそ!』 …美しい景色以上の山を知りたいなら…

2011年04月26日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
アウトドア関係の雑誌では、私は現在、 『山と溪谷』 『PEAKS』 『BE-PAL』 『フィールド・ライフ』(年4回) を定期購読している。 これらの雑誌によく登場するのが、鈴木みきさんだ。 モデルとして、 ねんど人形作家として、 イラストレーターとして、 ライターとして、 その活躍はめざましいものがある。 鈴木みき。 1972年生まれ。 24歳のとき、カナダ旅行をキッカケに山にハマり、 登山雑 . . . 本文を読む

平尾台(大平山~貫山~周防台~桶ヶ辻) …「神々が造りし石の庭」で遊ぶ…

2011年04月24日 | その他・佐賀県外の山
昨年の8月15日に、 リーフさん、ビスターリさん、平六さん、タクの4名で、平尾台へ行った。 キキョウやノヒメユリ、ヒオウギなど多くの花に出逢うことができた。 この時、リーフさんから、 「春も素晴らしいんです。たくさんの花が咲きますよ」 と教えて頂いた。 できるものなら来年の春にもまた行きたいものだと思っていたら、 嬉しいことにまたお声をかけて頂いた。 こうして同じメンバーでの2度目の平尾台行きが実 . . . 本文を読む

シリーズ「麓から登ろう!」③八幡岳 ……南から北へ・八幡岳横断ルート……

2011年04月21日 | シリーズ「麓から登ろう!」
シリーズ第3弾は、八幡岳。 八幡岳は山頂まで車道が延びているので、歩いて登ろうという人は少ない。 登山者であっても、池高原の駐車場に車を駐めて山頂を目指す人がほとんどだ。 麓から登ろうという人は、ごく稀だ。 私の場合、3年前に「眉山・八幡岳・船山(女山)」の三山縦走をしているので、川内峠からは当然登っている。 蕨野にある物産直売所の駐車場からも3度ほど登っている。 今年も2月13日に長崎組・福岡組 . . . 本文を読む

映画『森崎書店の日々』 ……本が好きな人にぜひ見てもらいたい作品……

2011年04月19日 | 映画
高校を卒業してから上京し、大学時代を含めて、東京に9年間いた。 神保町には足繁く通い、少なからぬ思い出が残っている。 その神保町を舞台にした映画『森崎書店の日々』をやっと見ることができた。 昨年(2010年)10月に公開された作品であるが、 九州ではなかなか見ることができなかった。 今年になって、 福岡のソラリアシネマで2月5日から、 長崎の長崎セントラル劇場で3月26日から、 佐賀のシアター・シ . . . 本文を読む

映画『ダンシング・チャップリン』 ……美しき草刈民代のラストダンス……

2011年04月17日 | 映画
「美」は、時と共に流れ去る。 「世」が無常であれば、「美」もまた無常である。 一所に留まることはできない。 人そのものの「美」も、 人が創造する「美」も、 時が奪い去ってしまい、 やがて消える。 それが「美」の宿命といえるだろう。 残酷…‥であるが故に、尊い。 ここに、 時と共に消え去ろうとする「美」を記録に残そうとする男がいる。 その名は、周防正行。 『Shall we ダンス?』や『それでも . . . 本文を読む

登吾留山 ……土の匂いを嗅ぐほどに視線を下げ、花にそっと近づく……

2011年04月14日 | 登吾留山
今日は他にすることがあったのだが、 あまりに天気が良かったので、 つい、ふらふらと山へ出かけてしまった。(笑) 行き先はオキナグサの咲く登吾留山。 今年は、春の花は、開花が遅れ気味だが、 4月も中旬となり、どの花も咲き揃ってきた。 オキナグサも咲いているに違いない。 里は菜の花が眩いほどに咲き誇っている。 こういう里の風景も大好きだ。 登山道も気持ちが好い。 森の匂いがする。 新 . . . 本文を読む

シリーズ「麓から登ろう!」②天山 ……小城駅から歩いて山頂へ……

2011年04月10日 | シリーズ「麓から登ろう!」
早くもシリーズ「麓から登ろう!」第2弾。(笑) 今回は、天山(1046m)。 佐賀県を代表する山である。 天山には、麓から何度か登っている。 いずれも岸川ルートだった。 さて、今回は、どこから登るか? 天山山頂直下まで車道が延びていなかった頃は、 鉄道の小城駅から歩き出して、 山頂を目指していたらしい。 ならば私も、 昔の人に倣って、小城駅から歩いてみたい。 岸川ルートは、麓から歩くと3時間~3時 . . . 本文を読む

映画『わたしを離さないで』 …過酷な運命を受け入れた3人の若者を描く傑作…

2011年04月07日 | 映画
星野道夫の『旅をする木』(文春文庫)を読んでいるときだった。 昔、電車から夕暮れの町をぼんやり眺めているとき、開けはなたれた家の窓から、夕食の時間なのか、ふっと家族の団欒が目に入ることがあった。そんなとき、窓の明かりが過ぎ去ってゆくまで見つめたものだった。そして胸が締めつけられるような思いがこみ上げてくるのである。あれはいったい何だったのだろう。見知らぬ人々が、ぼくの知らない人生を送っている不思 . . . 本文を読む

シリーズ「麓から登ろう!」①鬼ノ鼻山 ……シュンランに逢いたくて……

2011年04月03日 | シリーズ「麓から登ろう!」
「佐賀県の山は、どの山もどうして山頂近くまで車道が通じているのですか?」と、 他県からやってきた登山者によく訊かれる。 なんと答えたらよいものかと苦慮していると、 「ようするに、県のお金が有り余っているんじゃないの?」 と皮肉られる始末。 いやはや、困ったことではある。 山頂まで、あるいは山頂直下まで車道が延びている佐賀県の山は、 背振山、天山、八幡岳、作礼山、九千部山、基山、鬼ノ鼻山、聖岳、犬 . . . 本文を読む