フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

枯れ葉

2007-11-16 20:00:34 | Weblog
ラジオからナットキングコールの「枯れ葉」が聞こえてきた。素敵な歌声。ビロードのような声が耳に気持ちよい。「Autumn Leaves 」と言う映画のクレジットロールで流されたということですがシンプルな詩だからこそ情感があふれていきます。drift by the wind とか、The sunburnd hands I used to hold とか軽い英語がかえって物悲しい。Yves Montand が「Les Portes de la Nui」と言う映画で歌ったこの歌が世界中でヒットして日本語の歌もでてるけどこの英語の歌もなかなかいいな。And soon I'll hear old winter's song なんて泣かせるね。アメリカ人らしい失恋の後始末が、如実にでている。でも、明日に向かって生きていかなくては・・・って聞こえる。一方本家のは、これまたフランス人らしい気質で、失恋も哲学的にとらえてそこから抜け出さない世界を甘美に歌ってる。「Les feuilles mortes」たくさんの枯れ葉というタイトルで即物的なのだけどフランス語にかかると何故か意味深げに聞こえる。les feuilles mortes se ramassent a'la pele シャベルでたくさんの枯れ葉が集められすくわれていく。っていうだけなんだけど、ここから、心の中に入っていくんだ。アメリカは、社会の中へ舞い戻っていこうとするのに、フランスは、個人の問題ととらえていく。Tu vois je n'ai pas oublie' la chanson quo tu me chantais ほら、僕は、忘れてないよ、君がよく歌ってくれた歌を・・・・。一つの歌の解釈でそれぞれの国の文化や気質が出ておもしろいね。世界って、まとまるわけないよと実感。
コメント
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