フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

持つべきものは

2012-11-03 09:04:08 | Weblog
「あんた、棚田見に行かん?」「棚田かえ、もう刈り取ってるやろ」「8日に行くようにミヨちゃんとカッさんに言うたき。サナエちゃんは予定あると。」「8日は・・・」と言いかけたところでケイタイの電池切れ。相手の声が小さくなって消えてしまった。いつものことだけど三婆+1からのお誘いの電話。ウムを言わせず一方的。ケイタイの電池が切れたことをいいことにほっといたら家のほうにまた電話。
「あんた、お味噌いらん?嫁のお父さんが作ったがやと」「お味噌か。くれるの?」「うん、無添加やき。」「ちょうだい。」「取りにキイや」「はいよ」と取りに行ったら家の中でダウン着ている。「アンタ、家の中でダウン着て」というと「この下、ランニングやき、見せちゃおか?」「いらんいらん」「まぁ、勿体無いこといいな」「そんな背中に灸のあるモン見ても・・・」「誰が灸や」「ちょっと待ちよって。」と奥へ。そしたら思いのほか可愛いビンに味噌をいっぱい入れて持ってきた。

「このビンはイランき返さんでかまんき。イケヤで買ったがやき」だって。こうみえても彼女はセンスは昔からいいんだ。ということを思い出していた。「ありがとう」持つべきものはやはり友達か。そのオレの背中に「そしたら8日ね」「8日は・・・・」と言う言葉を飲み込んで「うん」。男はつらいよ。
コメント
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