フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

錯覚

2012-11-07 09:16:52 | Weblog
今では、人体構造の本や筋肉のつき方の解説書や「こうすれば人は上手く描ける」というようなハウツー本が溢れているからこうなのかとかこう動くのかとか分かった上で描くからそんなにおかしなことにならなくてすむけど昔はどうやって描いていたんでしょうね。

顔にしたって体にしたってスケッチか想像でしょう。それが真実のように迫力を持って迫ってくるのは描いた人の観察眼によるものだろうか。画家ってそれほどの観察眼をそなえていたのだろうか。かもしれない。あの当時は神懸りに近い技をもって描いていただろうから。僕らには分からない感性の域をもっていたんだろうな。透き通った瞳や今にもしゃべりだしそうな唇なんか見ているとデジタルで計算されたものではないぬくもりが伝わってくる。リアリズムなんだよね彼らの。

1616年頃にかかれたルーベンスの「クララ・セレーナの肖像」がリヒテンシュタインのコレクションのパンフレットに載ってるのを見ての雑感です。「ようこそわが宮殿へ」the collectionn of the prinnce of Liechtennsteinいいコピーだね。でも絵は目の錯覚だから・・・・・。
コメント
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