フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

大絵金展

2012-11-04 09:16:50 | Weblog
文化の日ということで美術館が全館無料の特典。いま開催されている「大絵金展」に行って来ました。

襖に描かれた芝居絵が花台を模したセットに飾られているのは圧巻。芝居の筋も当時の人たちにはよく知られていたんだろうな。それをデフォルメして見られるんだから祭りの雰囲気と絡まって庶民の心を鷲掴みにしたんだろうなと思って見ていた。迫力は絵金だけど絵のうまいのは弟子の河田小龍だね。あの龍馬に外国の知識を教えた人物だ。小龍って絵金の弟子だったんだ。絵金といえば放浪の町絵師として荒くれのイメージが強いけど立派な弟子を多く連れているところをみると穏やかな人格者だったんだろうなとも思った。絵金が使ってた顔料とか硯、筆が展示してあって筆なんか当時そういうものが売ってあったのかどうか知らないが小さな筆を短く切って5本くらい横に並べてくっつけ1本の軸でまとめて平筆としている。庶民の知恵ってすごいななんて感心して見てた。赤、エメラルドグリーン、コバルトブルーあの当時、外国の絵の具も使ったんだってね。オドロキ。
コメント
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