フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

アラン先生の

2012-11-05 08:30:36 | Weblog
僕の好きなシモーヌヴェイユがいつもポケットに入れて持ち歩いていたというアラン先生の「幸福論」を読んでいる。難しいから絵本「アランの幸福論」だけど。それでも十分難しい。日本語では8行も書かれているのにフランス語では2行しか書かれてない。短い言い回しだから考える。日本語はどうもいたれりつくせりというかこう考えなさいというとこまで訳してしまうから考えが訳者の考えへと導かれてしまう。ここに語学の大切さを知る。それでもって辞書を引き引きフランス語をたどる。とりかかったのはずっと前だけど動詞の変化も半過去も近未来も完全に分かってなくすべてがごちゃ混ぜになったままだから単語に追われてアラン先生の思考までたどりつけない。絵本でこれだから本編なら端にも棒にもかからない。それでも訳そうとしている自分の姿がもう幸福論なのかもしれない。
Je dirais a tous ceux qui se torturent ainsi:pense au pre'sent
・・・・現在のことを考えよ・・・・か。
コメント
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