フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

皇を守れ

2013-07-10 07:23:23 | Weblog

迷いました。道標の赤いテープを頼りに登ってましたけど右に行くところを左に行ってしまってえらい目に遭いました。こちらも別ルートなのでしょうがしばらく人が通った跡はなく獣道となっていましたから。はじめから苦労したんですこの山は。登山口に至る道が通行禁止になっていて分からず遠くの登山口から登ろうかと再度そのところに戻った時運良く県の鳥獣保護委員に出会って登山口まで案内してもらったんだ。通行止めの策を越えて300m位言ったところに登山口はあったけど表示物はない。このおんちゃんがいなかったら通行止めの柵を越えてこの道にはいることもなかったから遠い登山口からのアタックになっただろう。「鹿が増えてね」との話だった。途中までガイドしてくれて助かった。「どうもありがとうございました」そのあと道間違えたんだからどうしようもないけどどうにかこうにか頂上についた。

頂上からの眺めはあまりよくないが先の岩の上からの眺めは最高だ。「あっ、鹿だ」鹿が森の斜面を駆けていく。鹿が多いというのは本当なんだなと実感。周りの笹や木の皮はみんな食べられてる。共存のために数の調整が必要だなと山を守る立場でそう思った。「年間2000等くらい処分している」との話だが年間どれくらいの自然を残しているのだろうとも思った。ザレ場を駆け上り駆け下り滑落もしたし藪こきもしたけど山としては古来の山のようで険しくとてもいい山だった。山を走りながら「タケルを守れ」と人間盾になった古人の思いが「皇をまもれ」と願った平家の武士達の思いと重なって白鳥になって飛んでいったのだろうかと

遠くの峰に思いを馳せた。帰りは下の川にはいって水を飲んだり頭つけたりで大満足の一日だった。ミっちゃんが「今日はというか今日も最高に面白かったね」って心の底から言ったのが印象的だった。
コメント
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