フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

遺影

2015-06-10 07:27:35 | Weblog
胃癌ちゃんことユミちゃんのお通夜に行って来ました。この日は、なでしこがW杯の初戦でスイスに勝った日です。その夜、通夜が営まれました。神式でした。亭主は泣いてばかりでどのように死んでいったのかその時の様子なんか聞けませんでした。98歳の母親が泣き崩れてとても哀れに思えました。子が親より早く死んではいけない。そう思いました。
祭壇にモナリザのように微笑んでるユミちゃんの遺影がありました。ユミちゃんてきれいだったんだ。「ゆみちゃんってこんな顔だった?」と思わずシェルパ君に聞いてしまった
シェルパ君とユミちゃんは小学校からの同級生だからよく知ってるんだ。「うん、きれいな人だった。これは少し若い時の写真かな。イタリアへ行った時のかな」。そうなんだ。僕があった時は抗がん剤の副作用でやつれていたから遺影とは少し違っていた。この遺影は生前からユミちゃんが決めてたそうでおっとというくらい美人の写真です。うまく描けないけど遺影をスケッチ。

お通夜が終わってからの談笑は、追悼登山をしようぜ。というものだった。あの山ではじめてユミちゃんが「逆流性胃炎で調子悪い」と言ったらしい。医者の誤診でそのときもう胃癌だったんだ。と思い出話はつきない。そうか、そしたらあの山へ登ろう。ユミちゃんの山の道具持って。僕はこのスケッチに彩色して持って行こう。と決めていた。
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