フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

彼岸

2017-03-18 08:15:01 | Weblog

春分の日がもうすぐです。明日だっけクイーンエリザベスだったかクイーンメリーだったか豪華客船が高知新港に接岸する切願ではなく彼岸でもなく此岸なのが面白い。彼岸って日本独特の風習なんだってね。なんでも春分の日には真西に太陽が沈むから西方浄土に切願し彼岸に至ることを願うのだそうだ。彼岸とは悟りの境地のことらしい。自然信仰、太陽信仰と日本人のぶれない宗教観があって興味深い。1週間ぶりに畑に行くと水仙は咲き乱れ彼岸桜は満開、桃の花や馬酔木の花も咲き誇ってまるで彼岸。すぐにメジロとヒヨが寄って来て遅ればせながらヤマガラが鳴く。「みんなもう春ですね」と呼びかけるとチーチーと答える。小屋の縁側に座布団を出して座って熱いチャイなど飲むとまるで釈迦になった気分。考えることと言えば今年は梅の収穫量はどうだとかスモモの花はいつ咲くのかなとか未来志向ばかり。「ここは天国じゃないけどさりとて地獄でもない」というけど僕にとってはここは天国だ。すでに彼岸にいるという大それてことは言えないけど足るを知る身にとっては「極楽極楽」なのだ。くよくよしても始まらないって春の日の中で動じない自分がいる。何の根拠もないけど

コメント
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