フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

卒業2

2017-03-23 07:30:16 | Weblog

今日は公立の小学校の卒業式。6年間特殊支援学級へ通ったアルツハイマーではなくダウン症のシューターも今日卒業する。シューターのクラスで6年は2人だったかな。背も高くなったし体も太った。染色体21番のトリソミー。たったこれだけでこうも違うんだろうと人体の不思議さを思う。かと言ってシューターの周りには悲惨さはなく笑いが絶えない。それはシューターの突っ込みとボケが的を得てるから。というか天性のものだろうね。6年間ついに算数はできなかった。でも漢字は読めた。英語の発音はネイチャーに近い。彼等には英語の方が簡単らしい。先生の名前も2人は覚えている。学校でのことは何を聞いても「知らん」だったっけ。「もう1回小学校に行け」というと「いやだ」という。小学校と中学校の区別がつくのかどうか分からない。卒業したら「くら寿司に食べに行く。マグロ好き」と言ってた。パンは食わなかったけどご飯は大好き。中学は難関の倍率を突破して大学にある学校施設のクラスに入ったと聞いた。強い気持ちがどこかにあるのだろう。人が見ているところでは走り、見てないところでは歩くマラソンも面白かった。馬鹿か賢いか分からないからまた面白い。この小学校の名物男、癒しのシューター、今日卒業です。

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