フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

リョウマくん

2012-11-19 08:37:26 | Weblog
マルディを連れて公園を歩いているとビーグル犬を連れたおばちゃんと出合った。あいさつしたことあったかな?覚えてないなというくらいのモンだったけど「おたくも一匹になりました?」って言う。どこかで会ったか見てたんだね。僕が2匹連れて歩いていたこと知ってたんだ。そう言えば2匹連れのビークルを見たことがあるような。そうそうおばちゃんが「リョウマくん」って呼んでたっけ。ビーグルのリョウマくんを見ながら記憶を辿っていた。ランディのあらましとマルディの行動を話すと涙を浮かべながら「うちのも親が死んでね。その日からリョウマがずっと泣き続けて止まらんからもう病院へ連れて行こうと思うて公園にきたら子猫が捨ててあったがよ。それで家に帰って餌持ってきてあげたらリョウマくんがその子猫を舐めて舐めてすごく可愛いがるが。それでしかたないから子猫連れて帰るとその晩から泣き止んだ。いま一緒の小屋でおる。犬いうても人と一緒よね。お互いにがんばりましょう」ってリョウマくんを引き摺って行った。そうかリョウマくんも泣いたのか。マルディも夜泣いてたな。納得したのだろうか探しにいって戻って来てから泣かなくなったけど。「お互いにがんばりましょう・・・か」そうだよなとマルディを見ながらつぶやいた。
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ヒコネ城の蜜柑でジャム

2012-11-18 09:50:29 | Weblog
一昨日もらったヒコネ城のおじさんの蜜柑の皮でマーマーレードジャムを作った。「無農薬無消毒何にもかかってないから」ってくれたんだ。そのときお礼を言いながらマーマーレードだなと思っていた。猫用に小さな石油ストーブつけているのでその上でコトコト。

石油ストーブって結構火力強いんだね。コトコトと思っているうちにちょっと煮詰まってしまって自分が思っているのより固くなってしまった。ほんとうのジャムになってしまった。だけど味は抜群。自然のものにはかなわない。バジルがくれた酒糟入りの天然酵母パンの端切れにマーマレードをのせると酒糟の香りとオレンジの甘い香りが重なってなんともいえないおいしさを演出してくれる。ヒコネ城のおじさん、バジルもありがとう。
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安徳 シーズン1

2012-11-17 09:04:23 | Weblog
「うちはヒコネ城。山田城から来たそうな」と麓で蜜柑の木の世話をしているおじさんに御在所山の道を聞いたらこう言ってから教えてくれたとバジルが後で言ってた。「いい天気だから軽く御在所山登ろう?」って朝バジルからメールが来てあわててお茶沸かし水筒に入れて出かけた。道は二通りあってどっちがいいかなと思ってたらバジルがそこにいるおじさんに聞いてみるといって聞きにいったんだ。車の窓を開けて「ありがとうございます」というと「これ持って行き」というて蜜柑をちぎってくれた。

久しぶりの「平家伝説アントンを追って」のはじまりだ。御在所というくらいだからアントンが居た山だ。入り口の鳥居に立つと参道が見た目70度くらいの傾斜で上のほうに真っ直ぐ続いている。これを上りきったところに神殿があって頂上があるんだ。高知のB級の山は峻険で本格登山が楽しめるというけれどここもその一つだ。最短距離で登山道を作っているのかとても急坂だ。なるほど「尻見坂」か。



やっとの思いで神殿に着いて

頂上の裏に回ると積もった雪と剣山系のパノラマが迎えてくれた。山に来てよかったと思う瞬間だ。平家伝説のある土地の神社に行くと必ず出会う象の飾り柱。ここにもあった。

この山を越え在所に行きそこから本山に向かったのだろうか。「殺す源氏」に追われて「歌う平家」は。僕はウルヴァリンの靴を履いてこの坂を登ったんだが当時の人は「わらじ」か「はだし」でこの道を越えたのかと思うとなんともやるせないというかつらいものを感じた。それしかなければそれで対応するのが人間なんだけど。それにしてもね。山を降りて車に乗るとバジルが「やっぱり車はラクだね」と一言。この山のキツサが身に沁みたみたい。
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steadfastly

2012-11-16 09:39:23 | Weblog
Xi Jinping said "steadfastly take the road of prosperity for all"ワシントンポストを見ると中国とアフガンとイスラエルとくらいかな世界の主要ニュースは。日本が解散だろうがナンだろうが一行も載っていない。世界に対しての影響力は何にもないとの表れか。推して知るべし。しゅう きんぺい も明治政府の高官みたいな演説だけどこういうのアメリカで受けるのだろうな。これに匹敵するのは暴走老人くらいのものかと思うとこの国の薄っぺらさを感じる。自公民で大連立なんて馬鹿なシナリオはやめてアメリカの新聞のヘッドを飾るような先見の明を示してもらいたいな。
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解散

2012-11-15 08:19:36 | Weblog
野田さんが明日内閣解散と言ったとか。家業になってる政治家たちは大変な盛り上がりだけどなんだかピンとこない。何のための解散なのか。そもそもこの政党何をしたのか分からない。それぞれの議員がテレビでこんなことをしたとかあんなことをしたとか言ってるけど「問題はそれよりも傘がない」の一言で霧散してしまいそうな実績だ。テレビではオドロキの表現で伝えているがこれもおかしい。結局は保身のみなんかじゃないのかと思ってしまう。第三極も自分達の出番だとばかりに色めきだっているが「勝てば官軍」の発想しかない彼らに未来はあるのか疑問だ。アメリカブロック、チャイナブロック化していく世界情勢に日本はどう対応していくのかという命題を見据えての解散なら東方アジアブロックというか東アジアオセアニアブロックの確立に明確なビジョンを示せる政党がいますぐにあるだろうか。これが日本の急務だと思うけど。夕べ深酒して破れかぶれ解散ならこの解散は意味がないと思うけど。政治より政局なのかこの国は?
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紅葉を刈り取る

2012-11-14 08:13:43 | Weblog
風を蒔く人は嵐を刈り取るというけれど何を蒔いたら紅葉が刈り取られるんだろうとおもうほど今年の紅葉は綺麗だ。

石立山の登山口に在る赤いつり橋から紅葉した渓谷を眺めれば紅葉を刈り取っている自分の姿が見える。

ぱっと構図ができてさっと絵筆をとって真っ白い紙に赤を散らす。遠近法でもなくぼかし技法でもなく誰も思いつかないような描き方で描いていく。こんなことができたらなぁ。そんな思いの紅葉が風に散って小川の瀬に流れていく。あの一葉が僕の想いと重なってあきらめの川を流れている。あの人は・・・とも思いながら。
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マウスピース

2012-11-13 08:13:38 | Weblog
サナエちゃんがマウスピースをつけて寝ているって話しをしてくれてなんだか調子いいみたいって言うから前から興味があったマウスピースを買ってきた。歯科用のものではなくアスリート用のものだけど早速お湯につけて自分の口にあわせて整形し冷たい水で固めてはめてみた。明日のジョーになった気分。何でも高倉健さんもマウスピースをつけて寝てるって言うからいいモンだろう。マウスピースつけて力仕事すると倍くらいの力がはいるって言われているくらいだから口腔矯正にというか歯にかかる力のバランスに適しているんだろう。ボクサー用のように分厚くないから外からはつけているのかどうかほとんど分からない。噛みあわせはなんだか正常みたい。装着して寝てみた。歯軋りはないので別にどうってことないだろうと思っていたが朝起きて確かめると前歯の1本に違和感があったここに寝るとき力が加わっていたのかとはじめて知った。これもつけて寝ていたら矯正されていくのだろう。1日では分からないがなんだか首がすっきりして腰の痛みが和らいだような気がする。いいかもしれない。
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ゴミ当番での猫の話

2012-11-12 09:03:44 | Weblog
今日は不燃物のゴミ当番の日。町内のおばちゃんたちとわいわいがやがや。「あんたんとこの犬やたとね。事故で死んだ犬は」「エーッ知ららった。どっちの犬で」そこでランディが死んだいきさつとマルディがランディを探しに出かけ5日ぶりに帰ってきた話をしてあげるとおばちゃんたちはみんな涙ぐんだ。「まっこと健気やね」と。そしたらそのうちの一人が「うち前に京都に住んでいたやろ。その時にね野良猫が来て住み着いて子供生んだがよ5匹も。どうしようどうしようと思いゆうちにおおきゅうなってきて困ってしもうて嵯峨野やったけどね。広沢の池のところに主人に捨ててきてもろうたがよ。結構遠いき野良やしと思うてそんなに気にしてなかったがね。そしたら何日かして子供ぜんぶつれて帰ってきたがね。もう主人も娘も私も大泣き。「もう捨てれるかね」と親は自分とこで飼うようにして子供は学校の子等にもろうてもろうた。それから親猫は寿命までうちにおったぞね。それを聞いてまたおばちゃんたちは涙。「人が死んでもなんちゃぁ思わんけんど物言わん動物がすることは泣けるぞね」そしたらおばちゃんたちうんうんとうなずく。「あんたおんちゃんが死んだとき泣からったね?」「泣くかね。ははは」だって。ゴミ当番は月に一回近所の情報交換会なんだ。シルバーゾーンの楽しみ場かもしれない。
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マルディが土曜日に帰ってきた

2012-11-11 09:18:48 | Weblog
昨日の土曜日の朝、もうマルディは戻らないだろうとあきらめかけていた。死ににいったんだと思うようになっていた。はじめは雷が恐くてどこかの床下にもぐりこんだかと思っていたけど1日経っても戻らない2日経っても戻らないのでランディを探しに行ったのかなと思いながらもかなり広範囲で探したけど見つからなかった。4日たってひょっとして隠れたんだろうかと思うようになって5日目の朝にあきらめかけていた。いままで用意していた餌を片付けて犬小屋の周りを掃除して終わって部屋に戻るとあれは、午前の11時頃だったか12時前だったか忘れたけれどカタンと音がして鳥じゃない猫かなと思って小屋を見ると犬の尻尾が見えた。「マルディが帰ってきた」と叫んであわてて外へ出て頭をなでてやった。

マルディはいつものように愛想がなく喜びもせず淡々としている。早速柔らかい餌を用意して食べらすとよほど空腹だったのかあっというまに食べた。「そうかランディを自分なりに探しにいったんだね。」と言いながら足をみると4本とも足の裏は破れて血が出ていた。「よっぽど歩き続けたんだね。ここが自分の家だということを忘れなかったんだね」なんて言いながら眠ってしまったマルディを撫で続けた。
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秘密の川

2012-11-10 08:37:40 | Weblog
今日は朝からきな臭い。近くのどこかで朝火事があったからだ。どこだろうと思っているとメールが来て「舌切り雀が死んだ」とのこと。ビックリするやらエッと驚愕するやら。僕より7つくらい年下じゃなかったかしら。それが8日の朝に自宅で死んでたのを発見されたって。今、自宅で死ぬと事件性がないかどうかを警察で調べてからになるから遺体は昨日返ってきたのかな。死因は聞いてないからわからないけど7日の夜だったかな僕は不思議な夢を見たんだ。「舌切り雀」じゃないけど別の年下の友人が突然うちに訪ねてきて詳細は忘れたけど川で泳ぎだすんだ。それがいつのまにか盥になってそいつが溺れて死んでしまうんだ。そこまでしか覚えてないけどそいつが秘密の川へ泳ぎに行こうと言ってたと思う。あれは、そいつじゃなく「舌切り雀」が三途の川を渡っていたんだろうか。彼のことを「舌切り雀」と呼ぶのは子供の頃からいきつけの歯医者さんで彼が50くらいの時だろうか治療に行って間違って舌を切られたというからだ。先生も80近いんだから逝く方が悪いなんて減らず口をたたいたもんだが彼の性根は好きだった。何にも言わず大きな病院で治療してきたというのも彼らしい。まさかオレより先に逝くなんて。「図書館で会いましょう」といつも言ってたっけ。あれから図書館で会ったことはなかったけどあの世とやらで好きな図書館見つけてください。冥福を祈る。
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