ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

オーシャンズ11    2

2012-01-08 18:00:06 | 宝塚コラム

エトワールがすずみんで真風涼帆が一人降りねーー

世代交代は進んでいるのね。

 

 出演者について 

 

柚希礼音・・・パンフレットによると、遅れがちな脚本や演出をサポートして稽古を

         続けてくれたのは礼音君だったそうで よく頑張ったね。ほんと。

         そもそもの背の高さと色気のある声にダニーはぴったり

         トップ就任以来、ますます貫禄が出て下級生を引っ張っていくような

         感じがします テスとのキスシーンの長さにはこっちが赤面

         技巧的ですこと

 

夢咲ねね・・・娘役の出番が少なくて「テスとしてはあまり活躍のしどころが

        なかったかも。

        衣装のせいか、大人数の中に埋もれてしまう感じもして、また

        「あれから4年」っていう月日の流れもあまり感じませんでした。

 

紅ゆずる・・・今回、一番成長したのはこの人でしょう。ダントツに歌が上手になりました。

        人間ってやれば出来るのね。ねえ?チギ

        元々、この人は狂気をはらんだ役が似合うタイプですから、テリーのような

       裏表がある役はぴったりでしょう。恋愛DVもさもありなんって感じだったし

             フィナーレの銀橋の歌も非常に安定してました。

       課題はキラキラ感とカリスマ性かなあ。もう一皮脱いでね。

 

涼紫央・・・ラスティが出てくるだけでほっとして、何とかなるかなーーって思って

            リカルドじいさんもポーラもすっかりラスティを頼ってる感じが楽しくて。

       今や星組の名バイブレーヤーですわ。しかも今回は性格のよさも発揮。

       一番「友情」が似合う人。

       エトワールには驚いたけど、しょうがないのかな。でもこれはこれで嬉しい

       ものです。

 

白華れみ・・・・クイーン・ダイアナでしたっけ?あんなへんてこな役をやらされてる

         わりにはド迫力にたじたじで、何で照りーが3万ドルもあげたのか

         わかるような 実力的に夢咲の引き立て役にはあまりにもったいない

 

真風涼帆・・・芝居の中で何度も繰り返された「仕込んでやる」みたいな台詞。

        それはそのまま真風の将来を示唆しているんでしょう

         今はまだ背が高い水夏希状態ではありますが、確かにこの人は度胸も

        あるし華もある。あとは星組の正統派男役の所作をしっかり覚えること。

 

あと印象的だったのは鶴美真夕。やっぱりバトンとヨーヨーの技術はすごいです

毎回、こんな役回りばかりだけど見てるほうは楽しいのよ

組替え予定の夢乃聖夏美弥るりかはそれなりのの出来。

音波みのりは涼といいコンビぶり ちょっとゆみこちゃんとさゆちゃんを思い出す。

 

 さよなら未沙のえる 

今回、フィナーレで夢咲の前に真ん中降りしてきた彼女。専科としても別格の扱い。

それだけ彼女の宝塚に対する貢献度が高かったという事でしょう。

私は専科に行ってからの彼女しか知らないけど、大地真央の同期という事だけは

知ってます

正塚作品には欠かせない人であり、コメディといえば彼女だし。

あまりに沢山の作品に出演しているので、これが一番 というのはなかなか出て

来ないけど、「カナリヤ」の浮浪者おじいちゃんとか、「再会」のパパとか

「ガラスの風景」の妹役とか「ソロモンの指輪」の商人とか。

でも一番は「ノバ・ボザ・ノバ」のシスター・マーマかな

逆に「エル・ドラド」や「春櫻賦」などの悪役は印象に残らず。キャラが違うって事ですね。

最近では「ソルフェリーノの夜明け」のハーベルマン先生がよかったなあ。

仮面のメサイア」で「マリアッチだよ?」を連発した印象があって、以来、氷川きよしの

「情熱のマリアッチ」を聞くたびに未沙のえるの顔が浮かぶように・・・・・

退団するとは思っていなかったので非常に残念でしょうがありません。

今回の役も非常に素晴らしく、間合いもよくか急性のよきお手本になったと思うし。

さんまさんに「早く辞めて二人で漫才やろう」と言われていたから、吉本に入るのも

手だけど、やっぱり音楽学校で指導して欲しいかな。

芸能界ではまだまだ現役世代です。外部の舞台でも活躍してください。

本当にお疲れ様でした。

 

 

 

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オーシャンズ11    1

2012-01-08 11:28:37 | 宝塚コラム

 という事で星組公演「オーシャンズ11」を見てまいりました。

映画を知らないのであしからず・・・・・

 

 小池修一郎の力技

これは作品のよしあしがどうのという前に、小池修一郎氏の演出による力技に

ねじ伏せられたようか気がしました。

これで文句はあるまいっ」的な印象で、観客は舞台に引っ張り込まれて色と音の

渦に巻き込まれて何がなんだかわからないうちにフィナーレになってた・・みたいな?

でも、それって「宝塚」だから出来た事ですよね。

宝塚しか出来ないとでもいいましょうか。小池氏はそこをきちんとわかった上でやってる。

マジックの数々、映像の数々、激しい舞台転換と短い1場・・・全て外部では

不可能。そこを「宝塚だから出来るんだ」という謙虚さを感じつつ見るから納得。

でも、児玉明子みたいに「私が宝塚に教えてやってる」的な傲慢さが見えると

途端に嫌悪感しか出てこないのよね。

 

 映画の裏を読み取って

何でハリウッド映画を舞台化するのかな・・・ってちょっと不思議に思うんです。

特に今回みたいなアクション映画は舞台化しずらいんじゃないかと。

でも、「カサブランカ」の時もそうだったように、小池氏の頭の中には「映画の話の

裏のエピソード」を舞台化したいというのがあるんじゃないかと。

テスとダニーがどうやって出会ったかとか・・ね

で、舞台を見た後に映画版を見てより理解しやすくなるとか?

 

 適材適所の人物配置

前回までの「星組は柚希礼音頼り」とは違って、今回は紅ゆずる以下全員、

個性を発揮してそれぞれの場所でものすごく頑張っていたと思います

それは恐らく大勢の組子の得意技をいかして適材適所に配置した事だと。

宙組のように「何でこの人がこの扱い?」が全くなかったのがよかった・・・・・

半ば強引でも、見せ場を作ってあげるというのは大事ですよね。

 

 映像力の進化

真風涼帆演じるライナスが地下鉄から出てくる所には本当にびっくりしました

通常の舞台では表現し得ない事をさらりと映像でやっちゃうんだもん。

それに配管口を通って地下に降りていくシーンの映像も、私達まで降りていく

ような感覚がありました。でも全然つけたし感がなく、自然だったのがすごい。

舞台セットとの融合っていうのかな。お互いのプライドを満足させる出来だったと

思います。

また2幕目冒頭「夢魔」のシーン(いやーー「パッションブルー」のマリコさんみたい)

柚希礼音だけがぼやけて見えるような・・・照明?それとも化粧?何で夢咲は平気なの?

って、あのシーンだけはもう一度みたい。

 

 1幕目

勢いに押されがちですが、冷静にみていくと1幕目は長すぎです。

前置きが長いというか・・・それは映画がそうなんだからしょうがないとは思うんです。

でもシーンが途切れ途切れになりセットがめまぐるしく動いている印象で、ちょっと

うるさいというか、場割りが細かすぎる感じ。

省略が許されなければまとめてしまうという手もあったのでは?例えばリビングストン

とモロイ兄弟を一つの場所に置くとか、ライナスとソールを一緒に住まわせて置くとか。

その長さを吹き飛ばそうと1幕目最後はカジノで大盛り上がり・・・このシーンこそ

「力技」ですよね。

 

 2幕目

前置きが長かった分、実行となるとやけにあっさりしすぎて、あっという間に結末。

負け知らずのテリーがいともあっさり詐欺にひっかかり、叫んで終わり?

ここらへん「LUNA」のラストシーンを思い出しますねーー底が浅いと批評された。

それでもマジックとかダンスとか歌とかに誤魔化されて、あれよあれよと

引き込まれて行ったわけで・・・これこそ「力技」に他なりません。

 

全体的に振り付けが甘かった気がします。地下鉄とフィナーレの真風のダンスシーン。

彼女はすごく踊れる人なのにそういう印象がもてなかった。

振り付けに甘さがあったのかな。

さらに衣装・・・夢咲ねねの衣装はどれもあまり・・・薄い緑の衣装はしつこい気が

したし、フィナーレの短いドレスは大階段を下りてきた時の長い裾がよかっただけに

「あれ?」ってな状態 羽根しょって出てきた礼音の衣装はよくよく見ると

ズボンに斜めの模様が沢山・・・・これって太って見えませんか?

個人的には主役をほったらかしにしてラスティとポーラのいちゃいちゃぶりに

あてられて「いいなあ結婚するならラスティだよね」なんて思いながら見てて。

でも、ダニーのキザっぷりには感動を通り越して「娘に近づけたくない男NO1」

になってしまい、「ああいう男には気をつけるのよ」と指導。

大体20歳のテスを嵐の中で待ち伏せするなんて・・・ 100%ひっかかるじゃ

ないかっ 『お茶でも・・・」なんて部屋に入れたらもうアウト

こういう男にはとことん振り回されてそれでも逃げられない自分に嫌気がさすって。

離婚って言ってるのに取り合わないダニーってのも、勘に触るけど期待しちゃう

みたいな?テスはそういう様々な矛盾の中で悩んでいたのよね

負けず嫌いなテスが唯一勝利した場面が離婚届にサインさせることで、でもそれを

破り捨てるって事て勝ちを諦めて一生ダニーに振り回される覚悟が出来た?

まあ、相手が礼音程ハンサムで優しいなら振り回されてもよろしくてよ

 

コメント (2)
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