ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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謙譲と思いやり

2015-06-13 16:42:49 | つれづれ日記

 偉そうに語らせて頂きます。

日本語には「謙譲語」というのがあって、第三者に身内の事を話す時は

例えそれが自社の社長であっても「〇〇が」とへりくだっていうのが礼儀です。

返信用封筒に「」と書かれていても、出す時は「御中」と書くのが礼儀。

かの国では、第三者に身内を語る時にも「様」をつけます。

我が社の社長様が」と。呼びかける時も「」をつけたりします。

尊敬語があるというのは世界各国の共通だと思うんですが、謙譲語がある国というのは

そうたくさんはないのでは。

「日本語の起源は韓国」だから「奈良」は「ナラ(国)」だーーとかいう話も聞いた事があります。

私はそう思わないけど、100万歩譲って、かりに起源だったとしても、

その後、日本語というのは、漢字からカタカナやひらがなと多種多様な文字を使って進化して

行きます。

最初は単なる当て字だったものが、表意文字として確立します

そして語彙も増えて、さらに言うなら言い回しも増えた・・・・

それにひきかえ、ハングルは発達しそこなって古代の言葉のまま残っているのかしら?

なんて韓国ドラマを見ながら考えたりするんですけど。

 

それはいいとして。

何で日本がこんなに「言い回し」に気を遣うかと言えば、それは民族性ですよね。

言いたい事をはっきりと口に出す民族ではありません。

源氏物語」なんか読んでると、本当に回りくどいというか、そこはかとなく感じさせる

事が大事なんだなあ・・・・そしてそれを感じられない無粋な人は生きていけなかったんだなあと。

欧米化した日本の中でも、その片鱗は残ってる。

それがいわゆる「相手に対する心遣い」です。

「爆AGE」とか「上げ上げ」とかいうけど、心になくても持ち上げる事、相手をたてる事は必要な

文化ですよね。

先日、60歳前後の女性のお客様が来て「免許証を見せてください」と言ったら

かざしただけだったので「いえ、こっちの番号を・・・」と言ったら「あら、顔と照合するんじゃないの?」

って言われました。

思わず「はい。確かにお顔も照合いたしました。実物の方がずっとお綺麗です」と言ったら

あらーーお役所の人だってこれくらい言わなきゃだめよねーー」とにっこにこ。

吾ながらどこからくる?そのセリフ・・・とは思うんですけど、これも一種の心遣いです。

(いや、本当に実物の方がお綺麗だったんですよ)

 

こういう心遣いとか、倫理観の源はなんでしょうか。

遠い昔の聖徳太子の17条の憲法かもしれません。

そして明治に出来た「教育勅語」かもしれません。

どちらにせよ、皇族が源を請け負ってきたわけですよね

聖徳太子は仏教による「和」を尊び、他国に対して日本のプライドを示しました。

明治天皇は自らの勅語を守るべくご自分を律し、厳しい生活をされていました。

日露戦争の時、広島で「兵士が戦っているんだから」と幕にストーブを入れず

何日も着替えず・・だったというのは有名な話です。

また、「大津事件」(日本人がロシアの皇太子を暗殺しかけた事件)の時は

昭憲皇太后と共に、ロシア皇帝、とりわけ皇后への手厚い詫びの手紙を書き

皇太子を徹底的に看病し、帰国の際には船までお見送りした・・・という話もあります

皇太子を暗殺しかけたのは一般庶民だったけど、責任は陛下がとられたという事です。

日本は明治維新後、外国と対等に渡り合っていくために、その文化を受け入れて

皇室はさらにその先鋒を行くべく「洋装令」をだし、朝食はパンにしたり。

好き嫌いは置いておいて、とにかく今、やるべき事をやる。

そして相手に不愉快な思いをさせないようにするという事を徹底させていたと思うんですよ。

 

しかしながら今の皇室はどうか。

先ごろ、トンガの戴冠式に皇太子夫妻が出席する事が決まりましたが

雅子妃は戴冠式と国王主催の晩さん会には出るけど、皇太子主催と王女主催の

晩さん会には出ず、在留邦人との面会もしないと発表されました。

重要な戴冠式と国王主催の晩さん会には出る」と報じたのです。

私は、この記事を読んだ時、日本人のモラルハザードもここまで来たかーーとがっくりしました。

相手を思いやる?どこが?

自己都合しか考えていない文章ですよ。

国王主催と皇太子・王女主催の優先度をこちらが決めてどうするのか?

在留邦人と会うのは、世界各地で活躍する日本人を励ます意味で重要かと思います。

が、それは『重要ではない」と言われたも同然。

しかも、皇室の中で「身位」が高い皇太子が「さほど重要でない」ものに出て、妻にすぎない

妃が出席しないという・・・・・・

「体調の波」といえば、日本人は「ああ・・・あれね」とわかるけど、外国人にとってはどうでしょうか?

遠い日本からトンガまで飛行機で来る程元気なのに、どうみたって元気そうなのに

「体調が悪くなる予定」なので出て来ないって・・・って思いませんか?

 

オランダ国王夫妻が来た時も、日本は連日「雅子様晩さん会出席」と主役をおしのけて

皇太子妃報道オンパレードでした。

これって相手に気遣っている事になりますか?

アキノ大統領の晩さん会でも途中退席しました。通常、そんな事をされたら大事なのに

誰も何も言わない。無論、外国からの賓客はそれに不満を持っても言葉に出せない。

だしたら外交問題になるから (外交問題にしてくれていいんだけど)

オランダの戴冠式でも同様でした。

あの無様なドレスを着た日本の皇太子妃をヨーロッパ中の人が見てしまい、いや

あの場にいた各国の王族はどこに目をやったらいいのかわからなかったと思います。

出来れば避けて通りたい。会話したくないと思ったでしょう。

皇太子はその前によその国での結婚式で、かなり失礼な事をやらかしているし。

 

今の皇太子夫妻は

気遣われるのが当然の立場であって、自分達は気遣う必要なはい

と考えているようです。

そしてそれをいさめる立場の人は誰もいない。

近い将来、日本でトップの立場に立つ人が「私が法律だ」という。

その先に待っているものは何でしょうね。

 

コメント (21)
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