ふぶきの部屋

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これが皇室の新しい生活様式 天皇を率いる皇后の養蚕

2020-06-03 07:00:00 | 皇室報道

 驚き・・・よりも「またか!」という感じがしました。

 雅子皇后 蚕の「「上蔟(じょうぞく)」作業に天皇陛下を同伴 

 6月2日 成長した蚕を「蔟(まぶし)」と呼ばれる網に移す「上蔟(じょうぞく)」作業のため、両陛下は皇居に入った。

 皇后陛下は「可愛らしいですね」と陛下と声を掛け合いながら2000匹の故石丸を移す。

 庶民が言うのもなんですが、皇室における「養蚕」というのは、明治時代に昭憲皇太后が始められました。

 富国強兵策をとる日本の中で、上質な絹糸は大切な輸出品だったから、それを奨励する為に、皇后自らが紅葉山に養蚕所を設けて始められたことです。

 昭憲皇太后にとって蚕はご自分のお子と同じようなもので、非常に大切に可愛がっていらしたようですし、また心の癒しにもなっていたようです。

それを受け継いだのが貞明皇后。別に「受け継いで」と命令されたわけではないけど、これが「皇后」にとって「国の為に出来ること」の一つとして受け継がれたのだと思います。

 「養蚕」は中韓の宮廷でも重要視されたようです。でも、皇后にせよ、王妃にせよ、やるのは女性で決して皇帝や王様はやりません。蚕を育て糸にしてそこから絹を織るのは女性の仕事だからです。

 これは香淳皇后にも受け継がれ、いつもにこやかな笑顔で蚕の作業をしていらしたお顔が目に浮かびます。そして美智子上皇后に受け継がれたのですが・・・ここで上皇后が何を勘違いしたのか、最後の養蚕に天皇を同伴し一緒に繭かきをしました。

「養蚕」というものは、こういうパフォーマンスの為にあるものではないし、「夫婦でやる」という仲の良さをアピールするものでもない。いわば、皇后の「領域」なのです。上皇后の「掟破り」を先代の皇后方が見たらどんなにお怒りになることでしょうか。

皇后だって天皇の代わりに御名御璽は出来ません。また、皇后を同伴して認証官任命式などに出たらおかしいでしょう?天皇と皇后にはそれぞれの「領域」があるのです。

昭憲皇太后は、養蚕によって、それまで表に出ることのなかった宮中の女性、特に皇后「領域」を作り上げたのです。だから一人でやらないといけないのです。

 

実は雅子皇后は5月29日に「給桑」を行っています。

それまで、養蚕の様子は公開されていなかったのですが、恐らく「本当にやっているのか?」という声があり、公開に踏み切ったものと思います。

一応「2回目」設定だったのですが、職員に「(全部)食べるのにどれくらいかかりますか」と質問したそうで、この時点で「え?」と思う人もいた筈。

そして職員から「上皇后さまの養蚕を(ビデオなどで)ご覧になりましたか」と聞かれたといいます。

嘘がバレバレになってしまい、「ご覧になりましたか?」がひどくプライドを傷つけたものと見えます。しかし、だからといってそれ以後の養蚕をやらないわけにはいかない。だから、わざわざ天皇を引き連れたのだろうと。

天皇が一緒なら誰に何を言われるわけでもない。自分が一番偉い立場でいられるから。虎の威を借る狐的な行動は雅子皇后の常とう句です。

それは自分に自信がないから。

何か国語も話せるとか「出来たら次も出来ると思われるのがプレッシャー」とかいう、変にご優秀な皇后の「新しい生活様式」は皇室の伝統を無視し、意義をなくしてしまいます。

勿論、雅子皇后の前に上皇后の「例」があったからこそ、あっさりやれたんだということも私達は忘れてはいけません。

2代の皇后に渡る伝統破壊は結果的に「皇后」という立場を軽くし、「皇后は天皇を意のままに出来る」というイメージを作るだけです。

 

 

 

 

コメント (14)
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