ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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宝塚を潰してはいけない

2023-10-21 07:00:00 | 宝塚コラム

まず宙組が、大劇場公演が全公演休演

雪組の大劇場が、11月23日まで休演。新人公演も中止。

TAKARAZUKAスペシャルは4年ぶりなのに中止。

調査委員会による「聞き取り」が長引いているんだろうという事ですけど、商業演劇がこんなに休演すること自体危ない。

申し訳ないけど、一人の死のおかげで、一つの企業を傾けていいのかと私は憤りを感じます。

宙組は新トップのお披露目公演、そして雪組は退団者がいる。

二度とないメンバーで上演するのが宝塚なのに、コロナでもなくここまで休演されると、離れていくファンもいるのではないかと思います。

それもこれも文春のせいです。

それに準じた新潮や女性セブンも、中身はいい加減な記事で、小柳ルミ子まで遡ったらもう、笑うしかない。

あの人って音楽学校出ただけじゃないの?なのに虐められたとかいう?

舞台というのは、どんなに大きな劇場でも、主役を張っている俳優でも女優でも、常に「客席」が埋まるかどうか心配しなくてはいけません。

プロダクションに所属し、常に安定的な収入を得ていても、客席×00円の計算はやってる。

ましてや脇役になってくると、ピンで個人事務所の人もいるし、バイトと掛け持ちもいる。

稽古期間中は交通費、昼代その他、全部自分持ち。

だから、主役は時々差し入れしたり、飲みに連れて行ったりする。

演出家は結構偉くて、俳優にたかっている人もおおかなという感じです。

 

劇団四季は「安定した収入」の為に、宣伝などを俳優にはさせない方針。

だけど退団すると一定期間は干される。

宝塚歌劇団の場合、劇場があって稽古場があって、お昼もファンが作ってくれて、あるいは劇場内で買う事も出来る。チケットは割りあてがあるけどファンクラブが売ってくれて、お花代も貰えて。本当に恵まれています。

週刊誌に書かれるような「時給はコンビニ以下」ではない。

だって、彼女達は「生徒」だからね。

 

歌劇団は「一部のSNSで、ジェンヌを標的とした誹謗中傷が見られる。今すぐやめないと訴えるぞ」と脅すけど、歌劇団が対峙しなくてはならないのは週刊誌ではないんでしょうか?

歌劇団が、「噂」と「誹謗中傷」の種を作り出している事になぜ気づかないのですか?

確かに、週刊誌記事を鵜呑みにして、叩くファンがいるのも事実です。

私のブログでも、本当にひどい事コメントに書く人がいる。

でも、それって本当のファンではないと切り捨てますけど。

誹謗中傷ではなくて、本当に理不尽だから「なんで私のご贔屓さんがこんな理不尽な目に遭うの?誰のせい?前トップのせいなの?」って恨みつらみを書く人もいる。

気持ちはわかるけど、真実は本人しか知らない。本人はもういない。

だけど、歌劇団は続けなくちゃいけないし、続いていくべきものでもあります。

どうか、ジェンヌのみさんは、エゴサーチなんかせずに、今こそ心を一つにして立ち上がるべきではありませんか?

宝塚というのは、世界でただ一つの芸術なんですから。

 

古い音楽学校が終わる時だったか、鳳蘭が学校を訪れて生徒達に会った時、開口一番

「いじめは大丈夫?」と聞いたのを覚えています。

ああ、ツレちゃんもそういう経験してたんだなと。

当時としては洋風な顔立ち、背が高い、故郷でも浮いてて宝塚入ってもやっぱり浮いてたのかもしれません。でも「ベルばら」でリベンジ出来て今がある。

音楽学校の思い出を明るく話す生徒は少ないですよ。

特に北の方の出身者は価値観の違いとか、関西ならではのしきたりとかに驚き、受け入れられず、右往左往しながら歌劇団に入団して来たと思います。

 音楽学校の歴史

戦前の宝塚が好きであれこれ調べていてわかったこと。

 数え年13歳~19歳までの良家の子女を集めた

無論、保護者会もあり「花嫁修業の一環」としての歌、踊り、和楽器などのレッスンをしていたんですよね。当時は関西圏がほとんど。

 昭和21年に1年制に

最初は1年制だったんです。舞台に立っていい時期がくれば結婚するので退団コースがほとんどだったんじゃないでしょうか。

 昭和28年に満15歳~18歳となる

 昭和32年に2年制。予科、本科となる

本当に厳しくなっていったのは、昭和51年、ベルばらの大ヒット以降ではないかと思います。

私もテレビで見ましたが、廊下に生徒がずらりと並んで、本科生に叱られている風景。

これを見て「私、無理だわ」と思いました。

小林一三氏が生きていた頃は、生徒一人ひとりを大切にしている雰囲気が、随所にみられましたが、戦後、商業演劇としての生き残りをかけた時代になると音楽学校もどんどん、厳しさを増していったのかな。

角を直角に曲がるとか、すみれ寮の洗濯機は本科生しか使えないとか、わけのわからんしきたりが増えていくのも、歴史が長くなっていくからですよね。

さすがに、1990年代以降はそんなおバカなしきたりはなくなったと聞いていますが、宝塚歌劇団が阪急と切り離され、独立採算制になってからは、1にも2にも「生徒」にかかる負担が増えていったのは確かでしょう。

 

 96期のいじめ裁判

これは、96期の鈴木さんという子が「万引き」の濡れ衣を着せられ、本科の時に長の部屋でさんざん虐められ、結果、退学になったのを不服として起こした裁判ですが。

この時、問題になったのは校長の見て見ぬふりだったと思います。

私は当時、怒ってたし。月組の「スカーレットピンパーネル」からVISAが降りて、雪組の「ロミオとジュリエット」に96期、つまり研1がジュリエットやるとか、許せなかったです。

歌劇団の体質はその頃からも全然変わってないのは事実ですよね。

宙組の件は、プロデューサーがもう少し細かな配慮があったらと思います。

昭和世代ですのでね。

スポコンアニメで育ち、バレエ漫画でもいじめを見て、「ガラスの仮面」の壮絶さを見てくると、一体どこまでが耐えられて、どこまでが耐えられないのか・・わかって来たようなきがします。

猿之助が言ったように「相談出来たら。一人で決めないといけないと思った

これに尽きますね。

組子全員が敵になるわけじゃないので。

 

だけど、今回の長い休演はマスコミに負けたみたいで悔しすぎる。

負けないで。お客の事考えてよ。置き去りにしないでよ。

 

 

コメント (8)
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