夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ぐうだらな齢ばかり重ねた私でも、ときには夢の中で早春の情景に思い馳せて・・。

2013-01-30 18:57:31 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の高齢者の68歳の身であり、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭に築後35年の古ぼけた一軒屋に住んでいる。

午後の一時過ぎに我が家のテラスに下り立ち、ぼんやりと樹木や草花などを見たりした。
冬晴れで11度前後の3月中旬の陽気に恵まれていたが、
水仙(スイセン)も莟〈つぼみ〉も見えず、白梅(ハクバイ)、そして紅梅(コウバイ)は莟〈つぼみ〉が固く、
やはり昨年の12月から平年より寒かったので、
平年より遅れているのかしら、と微苦笑をしたりした。

この後、風邪気味のせいか気力がなく、午後は本を読もうと思った。
そして何よりも安楽な処は、2階の寝室の布団であると思い、
煎茶とコーヒーをお盆に載せて、一冊の本を持ちながら寝室に行った。

昼下りの2時過ぎに、私は和室の寝室の電気毛布で温かくした布団にもぐり、
過日、帯広の旅路で買い求めた松山善三・著作の『依田勉三の生涯』(ハースト婦人画報社)の後半部を開いた。
そして障子に陽射しを受ける中、本を2時間ばかり読んだ後、寝ついてしまった・・。

まどろみながら目覚めると、何かしら夢の中で、我が家の小庭の早春の情景を見たのである・・。
               
私が新春の頃から、早春の時節まで、こよなく愛している水仙(スイセン)である。

        
そして白梅(ハクバイ)は平年ならば2月の初旬の頃から、寒さの中で凛と咲き始めて、
2月の下旬の頃まで彩(いろど)ってくれるので、冬麗の美のひとつと思ったりしている。

               
こうした中で、白梅(ハクバイ)より10日ぐらい遅れて咲いてくれるのが紅梅(コウバイ)であり、
少し華やいだ情景が享受できる。

いずれの早春の花は、ここ35年ばかり私は見つめたりしてきたので、
過ぎし日々のささやかな思いと共に、愛惜を重ねたりしている。
掲載した写真は、去る2007〈平成17〉年の2月中旬に、たわむれで撮ったものである。

このような思いを秘めている私は、夢の中で早春を待ちわびているのかしら、
と正気に返った私は、微苦笑したりしている。


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コメント (2)
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