人の進路は個人の自由で、誰しも止められやしない。何人(なにびと)も理由なく進路を妨害(ぼうがい)する権利はない・・ということだ。万一、それを行えば作為ある犯罪を構成することになる。暗い話だ。^^ 今しなくてもいいのに…とか、こんな工事、必要かい? …と思える工事や道路工事を最近、よく目にするが、人類もそろそろ地球史の末路を突き進むか…と思えてならない。^^ 暗い話で誠に申し訳ないが、ウイルスが全人類の進路を妨害して席巻(せっけん)する昨今、そう思えるのが必ずしも間違いと断言できないのだから怖ぁ~~い。^^
とある高校の進路指導の時間である。担任の教師がクラスの生徒を一人一人、呼び込んでは、教室の机に対峙しながら指導をしている。教室には担任と呼び込まれた生徒しかおらず、他の生徒は順番待ちで、校庭でサッカーをしている。
「君さぁ~、物理、数学が不得手(ふえて)なら、文系の学部がいいんじゃないかっ?」
「はあ、それはまあ、そうなんですが…」
「文系サークルの部長をしてんだからさぁ~! 凸凹大の経済なんか、どうよっ!?」
「先生、食糧研究をしたいんですよ、僕っ!」
「だから農学部か…。まあ、分からんでもないが、撃沈するぜっ! まあ、君が浮袋にしがみつく覚悟なら止めやしないが…」
「先生! 僕、浮袋にしがみつきますっ!」
「そうかっ! なら、そうしなさい…」
「あの…、一つ質問があるんですが…」
「なんだいっ?」
「浮袋が破けたら、どうすればいいんですかっ!?」
「んっ? まあ、そのときはそのときさ、ははは…」
担任はそんなこと知るかっ! とも言えず、その後の進路を考えておいてやらんとな…と、憐(あわ)れみ深い笑顔で思った。^^
進路は明るい方が暗いよりいいに決まっているから、先読みして明るくしよう! という結論に至る。^^
完