水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

明暗ユーモア短編集 (77)知識

2022年02月21日 00時00分00秒 | #小説

 知識に明るい・・などと言う。その逆なら無知で暗い・・ということになる。^^ ならば、━ 知らぬが仏(ほとけ) ━ というから、知らない仏さまは暗いのか? となる。いやいや! 仏さまは有難ぁ~~い光背(こうはい)の後光を照からせておられるから暗い訳がなく、明るいのである。知識に暗くても、たいそう明るい人はいっぱいいる。知識に明るくても、滅法、暗い人だっていっぱいいる。知識に明るくても明るい人だとは限らない。むろん、その逆も言える訳で、知識など頭の訓練ぐらいに考えておればいいのではないか? と、実は私には思えている。博学の知識人が必ずしも偉い人とは限らない・・ということだ。
 とある所で頭のいい人とおバカな人が話をしている。
「ほうっ! そうなんですかっ! ちっとも知りませんでしたっ! それなら帰りは遠回りして帰らせていただきますっ! 有り難うございましたっ!」
「いやいや、飽くまでも私の予想ですから、工事中とは限りません。限りませんが、付帯工事の時期と市職員の友人から聞いた話ですと、どうも工事中ではないかと…」
 忠告した頭のいい男は、待て待てっ! …そうとは限らんかっ! 俺はその道を帰ろう…と言った直後、思った。
 おバカな男は、頭のいい男が言ったとおり、別ルートで無事、帰宅した。ところが、頭のいい男が選んだ道は、自分が言ったとおり工事中だったのである。
 知識に明る過ぎると軽く考えられず、逆の暗い結果を導く場合もあるからご注意をっ! というお話だ。^^

                   完


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