近未来が暗い人でも未来が明るい・・ということがある。英語ではnearly future とfuture の違い・・ということになろうかと思います。違いますかっ!? 英語が不得手なもんで、どうもすいません。^^
大衆食堂で昼の食事をしながら、工場の従業員、二人がテレビを見ながら何やら話をしている。
「なるほど、コロナの患者は減ってんだっ! となれば、近未来は明るいかっ!」
「違う違うっ! 未来はともかく、近未来は、たぶん暗いぜっ!」
「なぜっ!? 減ってんだから、明るいだろうよっ!」
「甘いなっ! ウイルスってのは、そんな軟(やわ)じゃねぇ~んだよっ!」
「どんなだっ!?」
「相手は見えねぇ~じゃねぇ~かっ! アメリカ見ろよっ! 油断すりゃ、爆発的に増えて死者の山なんだよっ! だから暗いと見た方がいいのさっ!」
「そいじゃ、なぜ未来は明るいんだっ!?」
「明るいとは言ってねぇ~が、治療法、万能薬とかが発明、発見されるかも知んねぇ~だろっ!?」
「なるほどなっ! だから暗くはねぇ~訳だっ!」
「いやいやっ! 暗くねぇ~とも言ってねぇ~が、近未来に比べりゃ少しはいいだろうって話よっ!」
「未来は明るくありたいもんだなっ!」
「そうともよっ! 未来が暗けりゃ、これから旋盤で削ってられねぇ~やっ!」
「だなっ! 親父っ! ここ置いとくよっ!」
『へいっ、毎度っ!!』
常連らしく、店奥の主(あるじ)は顔を見せず、声だけで挨拶する。長年の信用からか、勘定も取りに出ない。いい感じの雰囲気で明るい。
世の中の近未来が暗いとしても、こういう明るさは未来に繋(つな)げたいものである。^^
完