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志は大きく、仕事は手堅く①

2019年09月22日 | 人生
(受験秀才には物事を悪く考える癖がある)
特に、受験勉強をやりすぎると、ミスを恐(おそ)れる心が非常に強くなってきて、「あらかじめ悪いことを考える」という癖(くせ)がついてきます。

あらかじめ悪いことを考えておけば、実際の結果は、それよりも少しよかったり、ずっとよかったりすることが多いので、物事を、なるべく低めに悪く見る癖がついてくるのです。これが秀才の最大の問題点だと思います。

秀才になるほど、そういう癖がつく傾向(けいこう)があります。そして、受験秀才の多くが官僚(かんりょう)になっているために、今、官僚の仕事の評判が悪いのです。

彼らは、物事を悪いほうにばかり考え、いつも最悪の場合を想定しています。要するに、「得点すること」ではなく、「失点しないこと」だけを考えるような姿勢になっているのです。

これは、受験秀才には、わりに多いタイプです。
友達から、「テストはどうだった?」と訊(き)かれると、「今回は駄目(だめ)だった。最悪かもしれない」などと、いつも言っているにもかかわらず、答案が返ってきてみると、実は非常によかったりします。

答案が返ってきたときに、「『駄目だった』と言っていたのに、全然、話が違うではないか」と人から言われるので、この手の“騙(だま)し”は気分がいいらしいです。「今回は過去最悪だ」などと言っていて、返ってきた答案の点数が非常によかったりすると、「あいつは勉強ができる」という感じになるため、格好はよいのでしょう。

ただ、それが習性になり、大人になっても同じような状態が続くのは、あまりよいことではないと思います。これは、要するに、「目標が低い」ということです。

高い目標を掲(かか)げると、実際には、それに到達(とうたつ)できずに、がっかりすることが多いのですが、私は、「高い目標を掲(かか)げながら、それに、なかなか到達しない」という状態で構わないと思うのです。

目標を低く設定しておき、「目標をはるかに超(こ)える成功をした」という言い方をすることは可能です。しかし、あまりにも生ぬるいレベルで自分を慣らしすぎると、イージー(安易)に流れてしまうため、それは大成する道ではないのです。

いつも目標を軽々と達成してしまうようであれば、もっと高い目標を掲げなくてはいけません。未達の状態になっても構わないので、やはり、自分をもっとしごく材料が必要なのです。

---owari---
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