(たとえ失敗の確率が高くても、大きな目標を掲げよ)
大きく考えたからといって、それで、即、結果が出るわけではありませんが、最初から小さく考えるのは、あまりよいことではありません。「志は大きく持ち、仕事は手堅く進めていく」という両面が必要です。
考え方が小さいと、基本的には大成功はないのです。
「目標を下げて、できるだけ、失敗の確率を減らし、成功の可能性を高める」という考え方は、勤め人の保身のためには大事なことかもしれません。ただ、それは、大きな会社や役所などに勤めている人が、自分が責任を取らされないようにするための考え方なのです。
自分で事業を起こす起業家の場合には、そのような考え方を持っていると、大勢の人がついてきません。志は、もう少し大きくなければいけないのです。
したがって、「大局観としては大きなものを持っていながら、仕事は手堅く固めていく」ということが必要です。
確かに、大きな目標を立てれば、失敗する確率は高くなります。当然、反作用も大きくなります。しかし、実際には、大きな目標を掲(かか)げないかぎり、その人が成長したり、その人を中心に行っている仕事が大きくなったりすることは、あまりありません。それを知っておいたほうがよいと思います。
そして、基本法則としては、「人間は、自分の考える大きさ以上にはなれない」ということを知っておいたほうがよいでしょう。やはり、「心のなかで長く思い続けたことは、時間がたつにつれて、しだいに実体化してくる」ということも事実なのです。
---owari---
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