創造性の秘密(ひみつ)に迫(せま)る部分、その触(さわ)りの部分について説(と)いてきましたが、最後に、もう一つだけ述(の)べておきたいことがあります。創造的な仕事は、前述したように、付加価値の非常に高い仕事であり、評価される仕事です。また、創造的でなければ大金持ちにはなれないことを考えれば、創造的であることは、みなさんが本当に大金持ちになる方法でもあります。ただ、一点、これには「十分条件」が必要 . . . 本文を読む
(判断に集中しているときには創造性は落ちる)自由な発想が出ているような瞬間(しゅんかん)には、それを批判(ひはん)することは、お互いにやめなければいけませんが、そのときには判断能力が落ちています。逆に、判断に集中しているときには創造性が落ちています。そのため、会社によっては、役員が本を書いたりしたら、その人をクビにするところもあります。ある証券会社では、伝統的に、「役員だけでなく社長でさえ、本を書 . . . 本文を読む
(判断能力と企画能力を両立させるには)仕事をするために必要な能力として、基本的に二つのものがあります。一つは「判断能力」であり、もう一つは「企画能力」です。判断能力と企画能力は、仕事をしていくために、非常に大事な二つの柱なのです。会社で仕事がよくできる人は、判断能力、すなわち、「これは駄目」「これはよい」などという決裁(けっさい)をする能力を持っています。ところが、この判断能力と、アイデアを出して . . . 本文を読む
(自由に意見を出し合い、出たアイデアを批判しない)アイデアを出す過程(かてい)において、独(ひと)りで考えているうちはよいのですが、人と話をすると、ネガティブなことや批判的なことを言われてアイデアが潰(つぶ)されてしまうことがあります。否定的なことを言われるのは、いわゆるイマジネーションにとっては非常にマイナスです。会社の仕事で例にとると、「ある製品の売り上げを倍増する」という目標を掲げるとします . . . 本文を読む
(固定観念を取り除き、白紙の気持ちで自由な発想を)創造性を発揮するための方法は、かなり確立されているので、幾つかのポイントを絞って述べたいと思います。まず、一つ目です。創造するためには、何か今までにないものをつくり出さなければいけませんが、そのためにはアイデアが必要です。まず、新しいアイデアを出さなければいけません。ところが、「頑固(がんこ)で、老舗意識(しにせいしき)があり、古いものを愛し、断固 . . . 本文を読む