このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

判断能力と企画能力を切り替える(後編)

2020年12月25日 | 人生
(判断に集中しているときには創造性は落ちる)
自由な発想が出ているような瞬間(しゅんかん)には、それを批判(ひはん)することは、お互いにやめなければいけませんが、そのときには判断能力が落ちています。逆に、判断に集中しているときには創造性が落ちています。

そのため、会社によっては、役員が本を書いたりしたら、その人をクビにするところもあります。ある証券会社では、伝統的に、「役員だけでなく社長でさえ、本を書いたらクビにされる」と言われていました。創作能力と判断業務をする能力とは別のものなので、「本を書くことにエネルギーを使い始めたら、会社仕事ができなくなる」という考えがあるからです。

両者はエネルギーとしては同じものですが、方向が違うために、本を書いたりし始めると、会社仕事がうまくいかなくなることもあるのです。

両方ともできる人は数が非常に少なく、たいていは、切り替えを上手にしているか、参謀(さんぼう)を持っているか、このどちらかです。

会社の社長が本を書いたり、講演活動をしたりすることができるのなら、やはり、優秀な参謀が付いていて、その人が実務を回しているか、あるいは、ゴーストライターのような人がいて、その人が原稿を書いているか、どちらかの場合が普通は多いのです。

両方の能力を持っている人は少ないので、そういう人には非常に希少価値があります。しかし、「下手をしたら、両方とも中途半端な能力で終ってしまう。そういうケースも多い」ということを知っていなければいけません。

繰り返しますが、アイデアを出すためには、孤独に独りで考えてもよいし、集団で考えてもよいのですが、「批判をせず、どんなでたらめな思いつきでも、とにかく紙に書いてみる」ということが非常に大事だと思います。たくさん思いついたなかから、最も良いアイデアを選んでいくことが大事です。

---owari---
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 判断能力と企画能力を切り替... | トップ | 創造的に生きるには勇気が要る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

人生」カテゴリの最新記事