へんないきもの日記

今日も等身大で…生きてます😁

冒険心と総合力

2008-02-11 23:49:25 | 日々雑感
 100kmマラソンの大会に出始めて10年以上になるが、次第に私の中では魅力を失いつつある。その理由は何なのか、最近わかってきた。

 主催者がいて、あらかじめ設定されたコース上を走り、途中でエイドのボランティアを受け、制限時間内にゴールする・・・そして自分は何位だったと自慢する。表彰台に上れる順位以外は皆同じなのに・・・。

 確かに知らない人は100kmを走ったと聞いて「スゴイね。」と言ってくれるが、全然すごくない。規定のレール上を走っているだけだ。だから私は常に他の人がやらないようなマラソン、マニアックなマラニックを求めてきた。誰の力にも頼らず、自分一人で達成する・・・私がウルトラマラソンの世界に求めるのは「冒険心」だ。

 今回、その冒険心をくすぐるような企画を北九州の仲間がやってくれた。名付けて「国東(くにさき)半島一周マラニック」。なぜ、厳寒のこの季節に夜通し走るのか?その理由は5月の萩往還250km出場に焦点を当てているからである。今回参加したメンバーの大半が実はそうなのだ。

 それにしても、寒さと雨(雪)ほど人間の意志を挫くものはない。幸いにして雪は降らなかった(途中、ちらほらと舞った程度)が、暖をとろうと2日目の朝、ジョイフル(を見つけた時の感動と言ったらなかった。普段は利用しないのに。)に入って5人で朝食をとり、そのまま仮眠。結局、1時間休憩してしまった。そのあと、午前中は全員歩きモードに入ってしまった。(経験上、1時間も休んでしまうと脚が固まり、走れなくなる。)

 本当は最初から最後まで一人旅をしたかった、冒険心を満たしたかったが(その方が速く到着したのでは?なんて思っている。正直なところ。)他にたった4人しかいない仲間を裏切るようで、つい、自身も易きに流れて歩いてしまった。

 結局、多少はバラけたものの、ほとんど一緒に別府駅周辺でゴールした。駅近くの温泉でリラックスし、焼鳥屋のカウンターに4人(うち一人は帰ったので。)並んで打ち上げ。この瞬間が一番好きだ。誰しも、もう二度とやるもんか、なんて思いつつ、実は次の構想を練っている・・・

 一人でやっても冒険心は満たされるかもしれないが、こうして仲間と一緒にやると途中、各人の思惑というかエゴがぶつかりあって気まずい思いをしつつ、何て言うか、通常の社会では学べない貴重な体験をさせられているような気がする。これをひとことで言うならば「総合力」とでも言おうか・・・実に意義ある3連休を過ごさせていただいた。

 
コメント
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