【芥川賞の選考基準ってナニ?(^_^)】
数日前、芥川賞&直木賞の発表がありましたね🎵
今回は二人とも男性で、芥川賞は「背高泡立草」を書いた福岡市出身の方、直木賞は「熱源」を書いた大阪出身の方...
特に芥川賞の作品は、前評判が良かったので(^_^)、あー、やっぱり🎵
ってカンジですが、直木賞は「ドッキリカメラ?」なんて本人も言っておられました(^_^)
コレからお二人の作品は、全国の書店に平積みされるんですね(^ー^)💖
ところで、今読み終えたコチラの本は第140回の芥川賞受賞作品🎵
面白いモノで、芥川賞受賞作品ばかり読んでいる人が居て(^_^)、その方のネット上での書評によれば、この本の中に納められている2作品のうち、タイトルの「ポトスライムの舟」よりも後半に納められている「十二月の窓辺」の方が良かった、と。
実は私も全く"同感"でした。
逆に、なぜ、このタイトルの作品が芥川賞なのかな?(^_^)と。
⬆こんなコト言うと、「お前、いったいナニサマだよ」ってカンジですが...
なぜ、そう感じたのか?というと...
① 三人称で書かれ、読んでいて一瞬、主人公が誰だかわからなくなる
② 奈良弁が私にとっては煩わしい、読みにくい(奈良の方、スミマセン)
③ ストーリーがあまりに平板すぎ(ありきたりの?日常、起承転結が無い)
そもそも、この本を手にしたきっかけは...
池澤夏樹の本の中で紹介されていて、タイトルの作品が世界一周の船に乗るコトを夢見る女性の話...とあったから。
ただし、芥川賞の選考委員でもあった池澤夏樹は、この作品に対して「夢をそんなに簡単に諦めるもんじゃない」と厳しいコメントを出しているが...
かたや、あの山田詠美は「蟹工船じゃなくてコッチでしょ?」
と絶賛している。
つまり、「ポトスライムの舟」は現代版「蟹工船」だと言いたかったのだろうか?
ついでにタイトルの「ポトスライム」も覚えにくい。
ポトスライム?ポストライム?
いったい何のコトか?
と思いきや、ポトスライムは観葉植物のポトスのコト(^_^)
だったら「ポトスの舟」で良かったんちゃう?
私だったら、そうするね(^_^)
で、そもそも芥川賞の選考基準とは?
① 純文学であるコト
② 文体が美しいコト
対する直木賞は、大衆小説であるコト🎵
つまり、読みやすいエンタメ🎵ですね(^ー^)💖
文体が美しい...
と言えば、三島由紀夫ほど日本語の使い回しに凝る人を見たことが無いけど(^_^)
三島由紀夫賞の対局にあるのが山本周五郎賞で、コチラもエンタメ同様、大衆的な作品に贈られる賞であります(^ー^)💖
【共感できたのは自身の実体験とかぶったから】
で、芥川賞愛読家が言う「十二月の窓辺」は...
まあ、タイトルの作品共に働く女性の話なのだけど...
アマゾン等のレビューで「十二月の窓辺」に対しては、「重い」「読んでいて気持ちが暗くなった」...そんなコメントが目立った。
私に言わせれば、そのような人たちは、たぶん、今まで働いたコトの無い人か、働いていても職場に嫌な上司や先輩の居ない人...
特に後者の人は、今居る職場環境に"感謝"すべきですね(^_^)
私は読んでいて、うん、うん...
と何度も共感する場面に出くわしました。
この物語に書かれているコトと何ら変わりの無いコトが、私が辞表を出す自衛隊最後の職場で繰り広げられていましたから...
実際に会議で周りから吊し上げにされる幹部を何人も見てきたし⬅その方々は休職されたり、病院に通っていました(+_+)
夜中に誰も居ない倉庫で大の男が泣いていたり...
私自身も直接の上司から不当と思われるいじめを執拗に受けていました。
書類を作成して持っていっても、何度もやり直しが入る。
で、やり直して持って行くとまた別の所がやり直し...
じゃ、アンタがやれば❗
ですよ。
つまり、何度持っていっても「やり直し」
本人はそれで「部下を指導している」「部下の育成」
とかナントか言ってるけど、単なるいじめですね。
実際に事務室のコピー機が壊れた時も私のせいにされました。
私の管理責任?はあ?
朝6時から夜中の12時まで丸18時間働いても、なんの感謝どころかコケにされて...
んじゃ、私、給料要りませんから(^_^)サヨーナラ
で戦線離脱しました(^_^)
この辺の心境は、「ポトスライムの舟」に書かれていた文章に見事、合致するな(^_^)
"前の会社での気違いじみたパワーゲームと、その後遺症による長い脱力と"
まさしく、パワーゲーム(^_^)
真夜中過ぎまで仕事して(^_^)、どーです?スゴイでしょ?
まるでガマンくらべ?
くだらない。
本当に「後遺症」から、私は2年間、仕事する気になれませんでしたね。
今でも正社員はおろか、派遣社員だってゴメンです。
でも...働かないといけない。
生きていくには、ご飯を食べないと生きていけないから。
ご飯を食べるには、食べ物を買う"お金"が必要だから...
ここでも、さんざん酷評しておきながら(^_^)、「ポトスライムの舟」の一文に通ずるモノがある...
"毎日ご飯を食べなければいかない。暗い夜には電気をつけ、暑い夏には冷房を、寒い冬にはこたつや石油ストーブを動かせるだけの生活を維持するために。"
そう、生きていくには、衣食住...
少なくとも、住む所と食べ物と電気と水道とガスが必要...
それらを確保する最低限のお金が必要、というコト。
作者の津村さん自身が言ってたけど...
やはり、この2作品は作者が体験したコトを元に書かれたモノ。
それまで私は自衛隊だからと思ってたけど(^_^)、民間にもフツーにいじめがあるし、実際、派遣で行った先の工場なんかひどかったね(^_^)
【やっぱり書こう、誰かのために...】
以前、何かで賞を受賞した作家の誰かが、「最初から賞を狙って書く奴は居ない」って言ってて...
ホントかな?
と、その時の私は意味がよくわからなかったけど...
「ポトスライムの舟」と「十二月の窓辺」の2作品を読んで、私の経験もそのまま物語になる、そう思ったし、それが誰かにとっての"救い"になれば...
そう思った。
自衛隊を辞めた直後に書き出したこの物語は、完全に"自分のために"書いたモノ。
今までの職場で上司にこき下ろされ、自己肯定感が下げられそうになる中、必死で自分を維持しようと自己救済のために書いた。
でも、今は私の体験を元に、同じように職場での不当ないじめで苦しむ人たちを救いたい。
① アナタは決して悪くない
② ただ、今居る水が合わないだけ。アナタに合った水は必ず何処かにある
③ いつでも撤退してイイ。逃げるコトは決して卑怯ではない
特に②は、この本から...
③は、この本から...
学びましたね(^ー^)💖
「十二月の窓辺」を読み終えて思った。
実は、みんな何らかの"しがらみ"を持って会社という組織で生きてるんだ。戦ってるんだ。
私は主人公のように、組織から脱落したけど(^_^)、脱落したくても脱落出来ずに苦しんでいる人も居る。
そういう人たちのためにも...
やっぱり書こう🎵(^ー^)💖
でも、書いたモノをそれらの人たちに読んでもらう為には...
もう自費出版するお金なんて無いから(^_^)、やっぱり「賞狙い」になるんだよね(^_^)