午後の観音巡り。
最初は弘善館。
パンフレットにもあるように弘善館は菅山寺と近江天満宮の里坊です。
菅山寺はここから歩いて40~50分はかかるとの事ですが、山の上のお寺は無住で宝物を守る事が出来ないためにこちらで、地元の方がお祀り、管理をされています。
十一面観音像の他に菅原道真公の十一歳像、本尊の不動明王像などもお祀りされていて、ご朱印もこちらでいただくことができました。
こちらの十一面さんは滋賀県内に四体ある木心乾漆像の一つです。
木心乾漆像は漆を大量に必要とするために都以外ではあまり取られない手法なんだそうです。
又、重文の梵鐘も展示されていました。


続いて向かったのが医王寺。
こちらも無住のお寺。
地元の方がお世話をされています。
井上靖さんの「星の祭」で村の乙女と書かれた十一面さんがご本尊です。
もともと医王寺さんのご本尊は薬師如来でしたが、明治二十年ごろに長浜の古物商から現在のご本尊を買い取りこちらにお祀りされたとの事で、像についての由来は不明です。

仏様の前でこの仏様についての解説のテープを聞いた後に、お世話をされている地元の方から、仏様の前まで近付いてもらっても大丈夫なのでどうぞというお話がありました。
そう言われても、「もったいないから」という声が誰からともなく聞こえたんですが、その時の、地元の方のお話が正に「星と祭」の世界でした。
係りの方が言われたのは、
「もったいなくなんかないから。せっかくここまで遠くから来られたのだから、近くへどうぞ。触られては困るけど、でなければ大丈夫」
という言葉でした。
本当にこの仏様を愛しておられて、自分たちの仏様に会いに来てくれた事を嬉しく思っておられるのが伝わって素敵だなと感じました。
又、ここの方達にとってはこの十一面さんは特別な存在ではなく生活に溶け込んだ存在なんだと思いました。
そういえば、解説のテープでも、私達の仏様にお参りくださりありがとうございますというようなニアンスの言葉が。
この地方の仏様は地元の方々によって守られているという話は知ってはいたのですが、その姿を実際に目にするとなんだかとても幸せな気分になりました。
そして、台の上に上がらせてもらって、自分の目線の高さでお参りをさせていただきました。
星の祭で村の乙女と言われたのが、さもありなんと思える優しいお姿でした。
観音様巡りはまだ続きます。

最初は弘善館。
パンフレットにもあるように弘善館は菅山寺と近江天満宮の里坊です。
菅山寺はここから歩いて40~50分はかかるとの事ですが、山の上のお寺は無住で宝物を守る事が出来ないためにこちらで、地元の方がお祀り、管理をされています。
十一面観音像の他に菅原道真公の十一歳像、本尊の不動明王像などもお祀りされていて、ご朱印もこちらでいただくことができました。

こちらの十一面さんは滋賀県内に四体ある木心乾漆像の一つです。
木心乾漆像は漆を大量に必要とするために都以外ではあまり取られない手法なんだそうです。
又、重文の梵鐘も展示されていました。



続いて向かったのが医王寺。

こちらも無住のお寺。
地元の方がお世話をされています。
井上靖さんの「星の祭」で村の乙女と書かれた十一面さんがご本尊です。
もともと医王寺さんのご本尊は薬師如来でしたが、明治二十年ごろに長浜の古物商から現在のご本尊を買い取りこちらにお祀りされたとの事で、像についての由来は不明です。



仏様の前でこの仏様についての解説のテープを聞いた後に、お世話をされている地元の方から、仏様の前まで近付いてもらっても大丈夫なのでどうぞというお話がありました。
そう言われても、「もったいないから」という声が誰からともなく聞こえたんですが、その時の、地元の方のお話が正に「星と祭」の世界でした。
係りの方が言われたのは、
「もったいなくなんかないから。せっかくここまで遠くから来られたのだから、近くへどうぞ。触られては困るけど、でなければ大丈夫」
という言葉でした。
本当にこの仏様を愛しておられて、自分たちの仏様に会いに来てくれた事を嬉しく思っておられるのが伝わって素敵だなと感じました。

又、ここの方達にとってはこの十一面さんは特別な存在ではなく生活に溶け込んだ存在なんだと思いました。
そういえば、解説のテープでも、私達の仏様にお参りくださりありがとうございますというようなニアンスの言葉が。
この地方の仏様は地元の方々によって守られているという話は知ってはいたのですが、その姿を実際に目にするとなんだかとても幸せな気分になりました。

そして、台の上に上がらせてもらって、自分の目線の高さでお参りをさせていただきました。
星の祭で村の乙女と言われたのが、さもありなんと思える優しいお姿でした。

観音様巡りはまだ続きます。
