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きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

師走の十一面観音めぐり 3

2015-12-16 20:30:54 | 寺社めぐり
医王寺を後にして向かったのは己高閣・世代閣。

どちらも文化財の収蔵庫で、己高閣は己高山の諸寺に祀られていた仏様を世代閣には戸岩寺の薬師如来像などこの地方に伝わる古文書などを保存、管理されています。

こちらも管理は地元の方々。

 




まず己高閣から。

こちらのメインは鶏足寺さんのご本尊の十一面観音像。

等身大ともいえる、かなりしっかりとした観音様で桧の一木彫。

そして、七仏薬師が七体、ずらりと並んだ光景はとても印象的。

この七仏薬師は新しい仏様なのかと思うくらいに保存状態がよくて平安後期の作とは思えないものでした。

かなり珍しいものだと思うのですが、県の文化財指定だけなんて不思議です。

  

世代閣は、戸岩寺のご本尊である薬師如来像を中心に十二神将像や魚籃観音像という珍しい観音様もお祀りされていて、凄いなあと圧倒されっぱなしでした。

十二神将像のうちの三体は木心乾漆像で菅山寺の十一面さんと合わせて滋賀県にある木心乾漆像はこの日にすべて拝見した事になりました。

又、魚籃観音像という珍しい観音様は上半身に衣を纏っておられず、左手に魚の入った籠をもっておられるというお姿で、このような観音様を拝見するのは初めてでした。


もう、お腹一杯というくらいに仏様を拝見しましたが、最後にもう一か所拝観しました。

ラストは聖観音様。年に3回ほど、開帳があるようですが、通常は公開されていない仏様ですが、特別に見せていただけました。

場所は弓削町。弓削神社と棟続きの収蔵庫にお祀りされていて、管理は隣接している来現寺さんがされているそうです。



私の中の聖観音様は薬師寺さんの聖観音様が一番印象的なんですが、今回、拝見した聖観音様は男性的というかかなり大きくてしっかりした仏様でした。

ただ、光背が火炎で、これは普通はない構図なので、光背は後から付けたものなのではというお話でした。

こちは国の重要文化財に指定されています。

仏様とは関係ないですが、弓削と聞いた時、弓削皇子と関係ある場所なのかなあとふと思ったりしました。

来現寺で今回のツアーの見学場所はすべて終了。

バスで米原駅に戻って来ました。

充実の観音巡りでした。



今回のツアーで拝観できた仏様はほとんどが収蔵庫で管理されていて、本来の場所ではないというのが少しさみしくはありましたが、地元の方々が協力して仏様を守るという姿が本当に素晴らしくて何よりも感動したツアーでした。

又、機会があったら是非、ツアーに参加したです。

京都や奈良などと違って、自力では、なかなか回れないですから・・・。
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