負け惜しみってのは、悪い文脈で使われる。
でも、人生って、負け惜しみ。
どんな人の人生も、負け惜しみ。
アイツには勝てない。だからオレは違う道を行く。
あの子には悔しいけど勝てない。だから私は別の世界で勝負する。
それって、悪く言えば、負け惜しみ。
そっちでは負けてるけど、自分が得意な分野のこっちでは、負けてない。
負けを認めない。
負けを認めないために、自分の得意分野を磨き、伸ばす。
世に言う「差別化戦略」ってのは、要するに、負け惜しみ。
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私の中学時代。
野球を頑張った。でも3割も打てない。
悔しい。
野球でダメなら、勉強頑張るか。
でも。
勉強ばっかりやっているやつには叶わない。
ちっくしょう。
でもオレは野球もできるんだぜ、勉強だけじゃなく。
こうかんがえて、私は、「勉強できなければ野球」「野球できなければ勉強」って感じで、頑張ってきた。
負けじ魂。これって負け惜しみなんですよね。
こうやって、人は自己承認欲求を満たすのでは。
「自分の強みを伸ばす」って言うけれども、それって、負け惜しみで、消去法で、選ばれたって部分が大きいと思う。
メインストリームでは勝てないから、ニッチに。
そう追い出されたものが、負け惜しみ的に頑張って、天下を取ったりする。