(豪雨被害の梨農家)
① ""豪雨被害の梨農家が平野部に集団移転へ 大分 日田""
2019年1月24日 12時06分
おととしの九州北部豪雨で大きな被害を受けた大分県日田市で、特産の梨を栽培する農家の一部が、集団で平野部に畑を移す計画を進めていることがわかりました。
(土砂被害)
大分県日田市では80軒余りの農家が梨を栽培していますが、おととし7月の九州北部豪雨では山あいにある畑に土砂が流れ込み、3分の1の農家が木が埋まるなどの被害を受けました。
こうした中、再び、被害を受けるのを避けようと30代から40代を中心とした12軒の農家が、市内の平野部数か所に土地を借りて集団で畑を移す計画を進めていることがわかりました。
移転先の一部の畑については土地の所有者から借り受ける了承を得ており、早ければことしの春から、土地を整備して木を植えるなど栽培に向けた準備を進めたいとしています。
また、これらの農家は、当面は山あいの畑での栽培も続けるものの、将来的には平野部に畑を集約したいとしており、軌道に乗ればほかの農家にも移転を呼びかけたい考えです。
「JAおおいた日田梨部会」の梶原智俊部会長は「自然災害のリスクが高い場所でも、そこを捨てて新しい場所に移るのは相当な覚悟がいる。ただ、うまくいけば続く人も出てくると思うので、ぜひとも成功させたい」と話しています。