◎ 北朝鮮の発射飛しょう体 去年8月のミサイルと同種類か
2020年3月22日 11時44分
北朝鮮が、21日に発射した短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体について、去年8月に発射したミサイルと同じ種類だという見方が出ていて、北朝鮮としては、さまざまな種類の発射を行うことで攻撃能力の高さを誇示するねらいもあるとみられます。
北朝鮮は、21日、北西部のピョンアン(平安)北道から短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体2発を発射し、これについて、22日付けの朝鮮労働党機関紙、「労働新聞」は、キム・ジョンウン(金正恩)委員長の立ち会いのもと、戦術誘導兵器の発射実験を行ったと伝えました。
■ 公開された写真から、北朝鮮が去年8月10日と16日に発射したミサイルと同じ種類だという見方が出ています。
これは、アメリカが保有する「ATACMS」というミサイルに類似していると指摘されています。
去年は、2発の発射の間隔が15分程度ありましたが、21日は、およそ5分となっていて、時間が短縮されています。
また、飛しょう体は、変則的な軌道を描いていたということで、韓国軍はアメリカ軍とともに、飛しょう体の種類など詳しい分析を進めています。
北朝鮮による今月2日と9日の発射については、去年後半に、発射を繰り返した「超大型ロケット砲」とする短距離弾道ミサイルとみられており、北朝鮮としては、さまざまな種類の発射を行うことで、攻撃能力の高さを誇示するねらいもあるとみられます。