(暴力団幹部殺害事件 銃撃した容疑者 同じ店にいたか 兵庫 尼崎)
① ""暴力団幹部殺害事件 銃撃した容疑者 同じ店にいたか 兵庫 尼崎””
2019年11月28日 15時17分
👤🚔 🏪 27日、兵庫県尼崎市で、指定暴力団 神戸山口組系の暴力団幹部が、男に銃で撃たれて死亡した事件で、事件直前、幹部がいた飲食店に男がいた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。警察は、店から連れ出した後、発砲したとみて詳しく調べています。
⏰ 27日午後5時すぎ、尼崎市神田南通の路上で、神戸山口組系暴力団の古川恵一幹部(59)が、顔などを銃で撃たれて死亡しました。
🚙 ➡ 事件後、現場から逃走したとみられる軽乗用車が、京都市内で警察に見つかり、車に乗っていた愛知県江南市の朝比奈久徳容疑者(52)が、拳銃や自動小銃を持っていたことから、銃刀法違反などの疑いで逮捕されました。
🚔 👤 警察によりますと、山口組の関係者とみられ、調べに対して「自分1人でやった」と発砲を認めているということです。
一方、古川幹部は、現場のすぐ近くにある飲食店を出た直後に襲撃されていますが、事件直前、店内に朝比奈容疑者が客としていた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。
また、現場には10数個の薬きょうが落ちていたということです。
🚔 警察は、古川幹部を店から連れ出した後、至近距離から多数の銃弾を浴びせたとみて、山口組と神戸山口組の対立抗争との関係も含めて経緯を詳しく調べています。
🚔👤 警察庁次長「全容解明に向け捜査」
27日、兵庫県尼崎市で神戸山口組系の幹部が銃で撃たれて死亡した事件について、警察庁の松本光弘次長は28日の会見で「銃器を使用した大変凶悪な事件で、地域社会にも大きな不安を与えた。すでに容疑者を検挙しているが、引き続き全容解明に向けた捜査を進めていく。さらに必要な警戒を行い、今後の事態の推移に応じて暴力団対策法の効果的な活用を視野に入れて対応していきたい」と述べました。
📅 🎆 半年ほどの間に抗争事件相次ぐ
国内最大の指定暴力団「山口組」と分裂した「神戸山口組」との間ではこの半年ほどの間に抗争事件が相次いで起きています。
ことし4月には、神戸市の商店街の路上で神戸山口組系の暴力団組長が包丁で刺されて大けがをし、山口組系の暴力団員2人が逮捕されました。
📘 8月には、神戸市にある山口組の中核組織「弘道会」の関連施設の前で暴力団員がミニバイクに乗った男に拳銃で撃たれ、一時、意識不明の重体となりました。
男の行方は今も分かっていません。
👤👥vs.👤👥 さらに先月、この事件の報復とみられる事件も起きました。
神戸市にある神戸山口組の中核組織「山健組」の事務所の前で、暴力団員2人が拳銃で撃たれて殺害され、「弘道会」傘下の暴力団員がその場で逮捕されました。
こうした中、先月18日には、山口組のナンバー2、高山清司若頭が刑務所から出所しました。
🚔 🚔 警察は、これをきっかけに対立抗争が激化するおそれがあるとして警戒を強めています。
神戸市の山口組総本部や神戸山口組の本拠事務所などには今月、暴力団対策法に基づき使用を制限する命令が出されています。
しかし、今月に入っても熊本市で神戸山口組系暴力団の組長が刃物で襲われたほか、札幌市では神戸山口組系暴力団の事務所に乗用車が突っ込むなど山口組からの襲撃とみられる事件が相次いでいました。
📘 👤 作家 溝口敦さん「抗争は今後も続くだろう」
暴力団の実態に詳しい作家の溝口敦さんは、相次ぐ抗争事件の背景について「刑務所を出所した山口組ナンバー2の高山清司若頭が、分裂した組織の一本化を目指して号令をかけている可能性がある」と指摘しました。
そのうえで「神戸山口組も素直に従うとは思えない。こういう抗争は今後も全国で続くだろう」と話しました。
一方、今回の事件で自動小銃が使われたことについては「自動小銃でも、手りゅう弾でも、ロケット砲でも海外で仕入れることができ、暴力団はそういう武器を蓄えている。今後の抗争で使われることはあると思う」と述べました。
※ 警察が暴力団に武装で劣るという危機に…
📘 暴力団の活動をより厳しく規制できる「特定抗争指定暴力団」の指定については「山口組、神戸山口組ともに全国的な組織であり、実態の調査に数か月かかるだろう。私たち市民も抗争が続くと思って警戒することが必要だ」と話しました。