◎◎ 日本株続伸、米指標堅調や英EU交渉を好感-景気敏感など広く買い
長谷川敏郎
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米新規失業保険申請件数は減少、週間統計で米原油在庫は低下
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英EU通商交渉大枠合意、個人給付増額要求は失敗とマッカーシー氏
△△ 24日の東京株式相場は続伸。米国の景気指標堅調や商品市況高、英国と欧州連合(EU)通商交渉の大枠合意から、景気先行きへの期待が高まっている。鉱業や非鉄金属、海運など市況関連が買われたほか、銀行やその他金融など金融、小売など内外需とも高い。
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〈きょうのポイント〉
¤¤¤⇨ りそなアセットマネジメントの下出衛チーフストラテジストは「英国とEUとの交渉が合意しそうな上、新型コロナウイルスワクチンもやや材料となっている」とし、「きょうは明らかに景気敏感株が買われている。景気回復と政策サポートから来年は株が買われやすい環境だ」と述べた。
◆◆△▼⇨ 議会を通過した追加経済対策法案に対してトランプ大統領が修正を求めたことで23日アジア時間の米株先物は軟調に推移していたものの、米国株は高安まちまちと大きな波乱にはならなかった。
¤¤¤☞ 野村証券の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「米国では新型コロナの感染が早くから厳しかっただけにその後の経済活動抑制が効果を上げ、雇用や原油の指標は改善している。ワクチン接種も始まり、景気は心配のないレベルだ」と指摘。米追加経済対策や予算審議には「不確定要素がある」としながらも、「昨日の米国株の反応からみて市場は一時的な政治要因と判断しているようだ」と話していた。
- 東証33業種では鉱業や鉄鋼、非鉄金属、銀行、空運、海運、小売が上昇率上位