(伝統の「はだか祭り」 岡山)
① ""寒さもなんの! 福を求めて1万人 伝統の「はだか祭り」 岡山""
2019年2月17日 11時21分
締め込み姿の男たちが、福を呼ぶとされる木、「宝木」を奪い合う伝統の「はだか祭り」が16日夜、岡山市の寺で行われました。
岡山市東区の西大寺観音院で行われる、いわゆる「はだか祭り」は締め込み姿の男たちが福を呼ぶとされる木、「宝木」を奪い合う祭りで、ことしで510回目を迎えました。
16日夜は、市内の気温が5度まで冷え込む中、主催者の発表で約1万人の男たちが参加し、肩を組んで「わっしょい、わっしょい」と掛け声を出しながら寺の本堂に集まりました。
本堂では「宝木」が投げ込まれる1時間以上前から、両手を上に伸ばした男たちがひしめき合い、熱気で湯気が立ち上りました。そして午後10時に明かりが消され、2本の「宝木」が投げ入れられると、激しい争奪戦が繰り広げられ、「宝木」を握った男の周りには、それを奪おうと取り囲んだ男たちの大きなうねりができていました。
最後に寺の外に持ち出して「宝木」を授かったのは、いずれも地域の仲間などで作る2つのグループで、地元から参加し、福男になった羽納直孝さん(38)は「宝木を手にすることができて最高の気分です。去年は西日本豪雨で知人が被災するなどしたので、ことしは自分がいろいろな人に福を分けてあげられるようにしたいと思います」と話していました。