(北朝鮮 ミサイル発射場で再建動き)
① ""北朝鮮 ミサイル発射場で再建動き 米研究グループ""
2019年3月6日 12時06分北朝鮮情勢
北朝鮮の動きを衛星写真で分析しているアメリカの研究グループは、北朝鮮の北西部にあるミサイル発射場で、施設を建て直す動きが確認されたと発表しました。
北朝鮮の動向を分析しているアメリカの研究グループ「38ノース」とシンクタンク「CSIS=戦略国際問題研究所」は5日、最新の分析結果を相次いで発表しました。
それによりますと北朝鮮北西部、ピョンアン(平安)北道トンチャンリ(東倉里)にある「ソヘ(西海)衛星発射場」と呼ばれるミサイル発射場で、施設を建て直す動きが見られるということです。
この発射場では去年6月の1回目の米朝首脳会談のあと、7月から8月にかけて施設の一部を解体する作業が確認されていました。
しかし、今月2日に撮影された写真では弾道ミサイルの組み立てに使われているとされる四角い大型の建物の壁が再建されたうえ、新しく屋根が取り付けられたことが確認されたとしています。
また、弾道ミサイルのエンジンの燃焼実験施設でも、エンジンを垂直に備え付ける部分の上に構造物が再建されたと指摘しています。
38ノースの専門家はNHKの取材に対し「この発射場の解体は1回目の首脳会談で北朝鮮が約束した非核化に向けた措置の一部だっただけに再建の動きは好ましくない兆候だ。北朝鮮がアメリカへの信頼を失いつつあることを示唆しているように見える」と分析しています。