子連れ狼で拝一刀の川や滝といった水の中で使う"水鴎流"に好奇心が湧いてきて、
ちょっと調べてみました。
すると古武道として、本当に"水鴎流"がありました。子連れ狼に詳しい
人はご存知だったかも知れませんが、今まで原作者の小池一夫氏の創作と
ずっと思っていた自分には、もうびっくり仰天でした。
もっとも、拝一刀の"水鴎流"と実存する"水鴎流"とは、かなり異なるもののようです。
① 実存する水鷗流(すいおうりゅう)は、居合を表芸とする古武道の流派の一つ。正式には水鷗流居合剣法(すいおうりゅういあいけんぽう)という。
② 概要
戦国時代末期に三間与一左衛門景延(みま よいちざえもん かげのぶ:1577年-1665年)が創始した武術で、静岡県に現存する。
居合剣法(居合)(48本)を基とした剣法(15本)、薙刀術(40本)、杖術(42本)、小具足(10本)などが伝わる総合武術。また第九代の福原景利が正木流萬力鎖術より編み出した正木流鎖鎌術(16本)をも併伝している。古伝の風格を伝えて変革せず、伝統を墨守している。
③ なお、漫画『子連れ狼』の主人公・拝一刀が学んだ剣術流派として知られているが、これは偶然の一致である。作中では水の中(主に川や池)での立ち合いで無類の強さを発揮するものであり、登場する剣技は一部を除き全て創作である。
しかし、この種の話は具体的には役に立たないが、「知的な遊び」としては最高だと思います。