(「水の都」ベネチア 高潮で市内8割以上が浸水)
① ""「水の都」ベネチア 高潮で市内8割以上が浸水””
2019年11月14日 9時37分 環境
イタリアのベネチアでは、ここ数日降り続いた雨の影響で12日夜、1メートル87センチの高潮を記録しました。
これは1966年の記録に次ぐ2番目の高さで、過去50年では最も高いということです。
ベネチアのブルニャーロ市長は13日、記者会見を行い、市内の85%が浸水したほか、ベネチアを象徴するサンマルコ大聖堂が浸水によって深刻な被害を受けたことを明らかにしました。
そのうえで、被害総額は日本円で数百億円に上るという見通しを示しました。
また地元メディアは、高潮によって自宅に水が流れ込み、78歳の男性が感電して亡くなったと伝えています。
🌊🌊 アドリア海に面するベネチアでは、例年11月から2月ごろまで低気圧の影響で高潮が発生しますが、地下水のくみ上げによる地盤沈下や、地球温暖化による海面水位の上昇で、浸水の被害は深刻化していると指摘されています。
🌊🌊📘📘 このため巨大な可動式の防潮堤の建設が16年前から進められていますが、費用がかさんで工事が遅れていることから、今回の被害を受けて、地元では早期の完成を求める声が強まっています。
※ 巨大な可動式の防潮堤の建設については、日本の技術が生かされています。そして今やベネチアや特に太平洋の諸島は、地球環境の危険予知の""炭鉱のカナリア""になっています。このままでは早ければ、10数年でベネチアは、かってあったという""幻の海上都市""になります。