(最古のオーロラの記録を確認 紀元前660年前後のイラク周辺)
① ""最古のオーロラの記録を確認 紀元前660年前後のイラク周辺””
2019年11月17日 15時01分
大阪大学や筑波大学などのグループは紀元前7世紀に今のイラクに当たるアッシリアで当時の天文学者がまとめた「アッシリア占星術レポート」の解読を試みました。
その結果、紀元前680年から650年の間に作られたとみられる粘土板に、「赤い光」や「赤い雲」、「赤が空を覆う」といった記述が確認できたということです。
オーロラは青や緑に光るものが知られていますが、緯度の低い場所では赤く光るオーロラが見えることがあります。
これまでの分析で、紀元前660年ごろに大規模な太陽表面の爆発現象「太陽フレア」によって、地球の磁場を乱す太陽嵐が起きたことが分かっていて、今回の記録は、この現象によって起きたオーロラとみられます。
また、世界で最古のオーロラの記録は「バビロン天文日誌」にある紀元前567年のものとされてきましたが、それを100年ほどさかのぼることになり、注目されています。
👤 研究にあたった大阪大学大学院文学研究科の早川尚志さんは、「自然科学での推定を文献から裏付けることができた。ほかの文献も調べて、紀元前の天文現象を明らかにしたい」と話しています。
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