周防国分寺は『奈良時代の天平十三年(七四一)聖武天皇の勅願によって、国家の鎮護と国民の景福を祈願
するために国ごとに建立された由緒ある官寺の一つである。』
二層入母屋造の金堂は国の重要文化財に指定されています。
2020/09/07に気になっていた国分寺の百日紅・芙蓉を、連続の真夏日がやっと途切れた日、カメラ散策に
出掛けました。運悪く台風の直後だったため、被害を被った木々もありました。
しかし、さすがに、台風一過の跡形もなく、枯葉1枚もない状態でした。
昔は、しっくいの剥がれた築地塀が残っていましたが、今はキレイな白壁の築地塀になっています。
見たとたんに、塀からのぞくサルスベリの色で遅かったと気付きました。
例年だと、見頃は7月下旬9月上旬までという事ですがこの夏のように暑くおまけに台風のダブルパンチでは
仕方がありません。
この時期の周防国分寺は初めてでしたので、本堂「金堂」にお参り迄の行程を撮影し投稿しています。
西暦1417年、金堂他、火災で焼失しましたが、4年後の西暦1421年(応永28年)には、当時防府を治めていた
大内盛見(おおうちもりはる)が金堂を再建し、西暦1503年(文亀3年)には大内義興(おおうちよしあき)が
金堂や仁王門などを修復しました。
その後、防府を治めた歴代国主の保護を受け、周防国分寺の歴史は受け継がれてきました。
近年では、西暦1997年(平成9年)〜2005年(平成17年)に、金堂の保存修理(平成大修理)が行われ
その際の発掘調査により、金堂の位置が創建当初からの1000年以上、同じ場所にほぼ同じ規模で存在している
ことが証明されました。金堂の保存修理の事は当地に住んでいましたので良く覚えています。
周防国分寺は大変貴重な存在だといえます。
白壁の築地塀
山口県指定文化財「周防国分寺楼門」 見えている重層入母屋造の仁王門は山口県文化財です
右の木は樹齢約600年の楠です。塀には5本の白い水平線が書かれています。
五本線の筋塀は、御所、門跡寺院、勅願寺院などで用いられ、皇室に由来する格式を表し その格式の高さに
3本、4本、5本があり、5本が最高です
楼門です
仁王門です、正面には本殿が見えます
二層入母屋造の金堂は国の重要文化財に指定されています
見上げると金堂 サルスベリ・フヨウが咲いていたらキレイでしょうね
本殿、西側から撮影
本殿、東側から撮影