◆同性婚問題には霊的視点を アメリカで認める州が過半数へ
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これまで同性婚が違法とされていたアメリカの5つの州について、アメリカ連邦最高裁の判断によって同性婚が認められるようになった。これにより、アメリカで同性婚が可能な州は24州と首都ワシントンとなった。今後、すでに同性婚禁止の州法に違憲判決が出ている州が5州あるため、まもなくアメリカ全50州の半数以上で認められる見込みだ。
連邦最高裁は昨年6月、結婚を「男女の婚姻」とする法律の規定を違憲とし、同性婚を事実上容認していた。同性婚を違法としていたバージニア州、オクラホマ州、ユタ州、インディアナ州、ウィスコンシン州はこの連邦最高裁の判断について上訴していた。しかし、最高裁はそれを受理しないと決定。6日には、同性カップルの婚姻証明書の発給が始まった。
現在、最高裁は「同性婚の禁止」が違憲かどうかの判断の判断を下すには至っていない。しかし、このまま同性婚を容認する州が増えていけば、どこかの時点で、同性婚の是非についての全米の統一見解を示すことになると予測する声もある。
アメリカの宗教界も、同性婚については論争が続いている。プロテスタントや正教会などは内部で同性婚に関しての是非が分かれており、カトリック教会は反対の立場だ。
そのカトリックも5日から、総本山のバチカンで、家族に関する教義を見直す「世界代表宗教会議」を始めた。離婚や避妊、結婚前の同居、同性婚などはカトリックで禁止されているが、信者が必ずしもその教えに沿って行動しているわけではないのが実情だ。
これまでカトリックの法王フランシスコは、同居カップルや離婚、再婚した信者を教会から排除してはならないとの立場を示してきた。カトリックがすぐに同性婚を容認する可能性は低いが、カトリックの家族問題に関する保守的な姿勢が変わりつつあるのは確かだ。ただ、この問題を実情に合わせるという「多数決」のような形で認めていいかどうかについては疑問が残る。
同性婚の問題を考える上で外してはならない視点がある。それは、「魂」という視点だ。幸福の科学の霊査によれば、過去世で生まれた時の性別と今世の性別が違うことにより、自分の性に違和感を感じたり、同性愛や同性婚に至っている場合もあるということだ。こうした魂の背景を踏まえた上で、個人としてどうするか考えるべきだろう。また、同性婚カップルが養子を取るケースもあるとは言え、同性愛が広がるほど人口が減るのは確かで、究極的に見れば国の滅亡につながる可能性もはらんでいる。
同性愛者への差別は確かに避けるべきだろう。ただ、個人が霊的な背景も踏まえた上で判断できるよう啓蒙していく使命が、宗教にはある。(晴)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『イエス・キリストに聞く「同性婚問題」』 大川隆法著
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幸福の科学出版 『天照大神の未来記』 大川隆法著
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