プーチン大統領の訪日延期へ 日本は出口戦略なき制裁より独自外交を
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8630
政府はこのほど、今秋に予定されていたロシアのプーチン大統領の訪日を来年以降に延期する方針に転換したことが分かった。一方、11月に中国・北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で日ロ首脳会談を行うことが決まっており、両国は、「付かず離れずの関係」を維持している。産経新聞(20日付電子版)が報じた。
日本は、平和条約の締結や北方領土の返還などを進めたい意向だが、欧米諸国との関係を優先して、対ロ制裁に同調。硬直化した日本の態度に対し、プーチン大統領は17日、「政治レベルですべての対話が止まったのは我々の意思ではない」「日本の友人と関係を続ける用意がある」などと語り、対話の扉を閉ざす日本側に対話の再開を求めている。
ロシアが交渉再開を求める背景には、欧米諸国による制裁で孤立感を深めており、その打開策として、日本との関係を良好にしたいという思惑がある。最近、ロシアは、北海道とサハリンを結ぶ天然ガス供給用パイプラインの建設や、極東地域に進出する企業への税制優遇の提案など、日本側に繰り返しアプローチをかけ続け、関係進展のシグナルを送っている。
しかし、日本は、制裁を主導するアメリカの顔色をうかがい、シグナルを受け取るばかりで、主体的に行動する気配がない。軍拡を続ける中国に対抗する必要性に迫られている中、ロシアを敵に回せば、「二正面作戦」を取らざるを得なくなる。
そもそも、ウクライナ危機は、ロシアによる「自衛」の側面が強く、中国のような侵略主義を掲げているわけではない。ロシアは、ウクライナをめぐり、オスマン帝国やナポレオンとの戦いなどを繰り広げた歴史があり、同国にとって「裏庭」なのだ。混乱に乗じて、アメリカを中心とする北大西洋条約機構(NATO)の軍が、ウクライナに配備されることを許容できるはずもない。
日本は、出口戦略が一向に見つからないアメリカの対ロ外交に振り回されるより、独自外交をするべきだ。(山本慧)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『国際政治を見る眼 世界秩序(ワールド・オーダー)の新基準とは何か』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1307
【関連記事】
2014年7月号記事 この“独裁者"は天使か? 悪魔か? プーチンの正義
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7886
2014年10月10日付本欄 ロシア経済に影 中国への接近をやめさせ、日本は効果的な支援を
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8550
2014年10月4日付本欄 「プーチン大帝」が中国人の心をつかむ? 中露の接近は断じて避けよ