唯脳論は間違い 臨死体験中に現実世界の出来事を知覚
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イギリスのサウサンプトン大学などの研究チームが、人間は肉体的に死んだ後も、意識を持ち続けている可能性についての研究結果をまとめ、その研究論文がこのほど欧州学術誌「Resuscitation」(電子版)に発表された。9日付AFP通信が報じた。
研究対象は、心停止した患者2060人で、そのうち蘇生した患者330人中101人に詳細な聞き取り調査が行われた。研究結果によると、心停止から蘇生した患者のうち、臨死体験を報告した患者は9%で、2%の患者は、心停止中に何かを見る、聞くなどした出来事を明確に思い出せると答えたという。
このように答えた患者のうちの1人は、臨死体験の継続時間を測るために3分間隔で鳴らされたブザー音を2回聞いているという。サウサンプトン大学で今回の研究を率い、現在ニューヨーク州立大学で研究を進めているサム・パーニア助教授は、「これは重要な意味を持つ。なぜなら、死に関連する体験についてはこれまで、心臓が停止する前か再始動に成功した後に発生する幻覚や錯覚であり、心臓が鼓動していない間に起きた『現実』の出来事に対応した体験ではないとみなされてきたからだ」と、今回の研究結果の重要性を語っている。(9日付AFP通信)
また同氏によると、脳は心停止後20~30秒以内に機能しなくなると言う。心臓が停止している上に、脳が機能していないにもかかわらず、患者はブザー音を聞いたことになる。この実験結果が普遍的なものと結論付けられれば、臨死体験は脳の作用によるものという唯脳論者の意見は空虚なものとなるだろう。
東京大学医学部の矢作直樹教授などが、人間の本質は魂であるという著書を出すなど、徐々に日本でも死に対する見方が変わってきている。一方唯物論を信じる人は、人間は死ぬと無になり、何も残らないと主張し続けている。
幸福の科学では、人間の本質は肉体ではなく魂で、臨死体験中には、肉体から魂が抜けだすことがあると説かれている。今回の研究で見られるように、脳の機能が止まった後、現実に起こっている出来事を知覚できたのは、魂がそれを感じているからだ。つまり、肉体の死を迎えた後でも、魂として感じ、考えることができるのだ。
今回のように「心は脳の作用である」という唯脳論を覆すような研究結果は次々と出ている。こうした結果を知的に正直に受け止めれば、唯脳論は間違っていると結論せざるを得ないのだ。(冨)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『本当に心は脳の作用か? 立花隆の「臨死体験」と「死後の世界観」を探る』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1299
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