毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』!
今週はライブなし!故に『私の一口コラム』のみお届け!
ちょっとは暑さが抜けてきたか?蒸し暑い日々を吹き抜ける秋風の訪れに一息ついているハウリンメガネであります。
ここ最近思い至ったピッキング、手元のボリューム操作に対する意識の変化に伴い、アンプ、ペダル側のサウンドメイクも見直し真っ最中。
家だとストラトばかり弾きがちな私。ストラトの音作り中にふと思いついたことがあったので、ここで綴ってみようというのが今回の次第。よろしくお付き合い願いたい。
「ノーマルな配線のストラトだと手元を10(フル)から下げると高域が削れる(音がこもる)」という話を聞くことがある。
これは確かにその通りで、手元をフルから少し(一目盛り二目盛り)下げると急激に高域成分が減る(この挙動を嫌うプレイヤーもおり、そういう人向けにボリュームにハイパスコンデンサを噛ますことでトレブルはそのまま音量だけ下がるようにするという改造も一般的に行われている)
この挙動を「こもって聴こえる」と捉えるか「ファットに聴こえる」と捉えるかはプレイヤー次第ではあるが、確かに私自身も昔から「何故ボリュームと共にトレブルが落ちるこの回路がストラトのデフォルトなのか?」と疑問に思っていた。
が、先日の気づきを経てようやく思い至った。
もしかしてこれ、話が逆なのではなかろうか。
最近私が理解した「アンプのボリュームは上げておき、ギターの手元のボリュームをゼロから上げて音を作る」という視点でこれを見てみると、「目盛りを10から下げるとトレブルが削れる」という挙動はそのまま「目盛り8辺りまでは普通で、9〜10に上げた途端にトレブルが突き抜けてくる」にひっくり返るのである。
実際、この考え方でサウンドメイクして弾いてみると、手元を目盛り8まで上げて、音量も歪みも足りているがもう少し音が抜けてきて欲しい、というときに手元を10まで上げきるだけでトレブルが抜けてくる、という利便性に気づく。
さらに言えばこの発想で音を作るとワウをオンした時のローの削れ具合、トレブルの跳ね上がり具合もあまり気にならないレベルまで抑えられるし、ファズフェイスのような手元のコントロールにピーキーに反応するファズも途端に扱いやすく感じられるようになるのだから視点の変化というのは面白いものである。
こう色々と思い至ると、レオ・フェンダー御大が「ようやく気付いたかい?こっちの方が便利じゃないかね?」と空の彼方から微笑んでいるように思えてならんのですなぁ……
なんてことを少し涼しくなった初秋の空を見上げながら考えたひとときでありましたとさ。
ってなところでまた次回!お粗末!
<ハウリンメガネ筆>
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