TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

贔屓にしてる精肉店 … part❹

2021-03-12 14:14:00 | 私のお気に入り
私は今まで自分から進んで家で料理する事はありませんでした。

連れ合いが風邪などで寝込んだ時に、それこそカレーとかシチューとかを昔の登山合宿を思い出しながら作った事はありましたが… 。

スーパーなどではちゃんとトレーに入っているので適当に手にとればいいのですが、ここは精肉店です。

「⬜︎⬜︎肉を▽▽g」という風に注文しなければいけません。

「カレーに入れたいのですが… 」と、聞いてみました。

「 “カレー・シチュー用牛肉” がありますよ」と、その店員さんが教えてくれたので、迷う事なくその肉を買いました。

SH▲RPのホットクックメニュー表に記してある4人分の牛肉の分量です。



その価格がスーパーなどで買う肉と比べて高いのか安いのかもよく分かりませんでした。

男性店員さんは「一口大に切っておきますか?」と、尋ねてきました。

私は何も分からず、「あー…、お願いします… 」としか答える事ができません。

これでは、初めてのお使いに行った子どもと同じだなー、と情けなく思ったものです。


その1週間後も、またその1週間後もその精肉店に通いました。

そのうちにカレー以外の料理にも挑戦してみたくなり、私の大好物のトンカツや角煮の材料の豚肉やチキンカレーやハンバーグを作る為に鶏肉や合い挽き肉、はたまたスペアリブや焼き肉用のお肉まで購入するようになったのです。

何回かその精肉店を尋ねた時でした、その店の年配の店主が私に声を掛けてきたのです。

「あら、いらっしゃい!」
「いつもありがとうございます。今日は何にしましょうか?」

私が何にしようか考えていると、年配のご主人は缶コーヒーを持って来て、



「いつもありがとうございます。これどうぞ!」と言いながら私に手渡されたのです。

私はビックリしてしまいました。

『人のいいご主人だなぁ… 』と思い、断る理由もなかったので愛想笑いしながら有り難く頂きました。

そんな事が数回か続いたのでした。








贔屓にしてる精肉店 … part❸

2021-03-11 17:53:00 | 私のお気に入り
やっと見つけて入って行ったのが西入口です。



この “△△マーケット” は通路が狭くて暗いうえに、途中2ヵ所で直角に折れ曲がります。

その直角に折れ曲がる辺りに出入り口があります。

北入口(駐車場への出入口)と、


南入口です。



通路をそのまま進んで行くと東入口です。



駐車場につながる北入口以外は、どれも私が今まで通ったことのある道路に面しているのに、40年以上も全く気付きませんでした。


私がつくるカレーに入れようと思い、尋ねた精肉店は、この “△△マーケット” の真ん中あたり、ちょうど南入口から入ったすぐのところにありました。

私が、

「ごめんください」

と声を掛けると、私より10以上も若い男性が、

「ハイ、いらっしゃいませ!」

と元気な声で返事を返してくれたのでした。

それが私と “◯◯精肉店” との出会いでした。


… どうもその精肉店では、私のことを “料理を作らざるをえなくなった独り者” と受け取られていたようなのです… 。










贔屓にしてる精肉店 … part❷

2021-03-10 13:58:00 | 私のお気に入り
私は長年この街に住んでいますし、長年この街で仕事もしてきました。

学生時代もこの街にある大学に通っていたので、すでに40年以上になります。

このマーケットの名前は、ウワサでは聞いたことがありましたが、行ったこともありませんでしたし何処にあるかも知らなかったのです。

耳に入ってくるウワサは悪いものではなく “穴場の店がある といった、食通には聞き逃せないグルメ情報でした。

スマホの地図アプリで『◯◯精肉店』を検索し、スマホの地図とにらめっこしながら近くまで行ってみたもののお店はすぐには見つかりませんでした。

何度も通ったことのある道でしたが、それらしき精肉店が見当たらないのです。

それもそのはず、その精肉店は道に面した狭くて暗い入口を入って行った奥にあるのです。

同じ道を何度か行ったり来たりしているうちに、やっと『△△マーケット』の入口に気が付きました。



そして、狭くて暗い通路を恐る恐る進んで行きました。



散髪屋の女主人からの話とこれまで何度か耳にしていた “穴場の店がある という『△△マーケット』の噂話が何十年の時を経てやっと私の中で重なったのでした。

ただし、戦後のドサクサに紛れて造られたマーケットを思わせるような雰囲気が漂っています。



もはや “レトロ” を通り越し、

『21世紀の現代に、再開発の波から免れてこんなマーケットが残されていたのか… 』

と思うほどの、まるで昔にタイムスリップした感じのマーケットだったのです。



マーケットの通路は両手を広げた程の幅しかありません。

現在、お店は数店しか営業しておらず、シャッターが降りた店舗が目立ちます。

昔ながらの喫茶店や定食屋さん、餃子屋さん、精肉店が数店がんばって店を開いているのでした。












贔屓にしてる精肉店 … part❶

2021-03-09 14:59:00 | 私のお気に入り
定年退職後、しばらくした頃から週に1回、金曜日にカレーを作るようになりました。

ニンジンも玉ねぎもジャガイモも高いモノではないので、せめて肉くらいは美味しい肉が食べたいと思いました。

年寄りが2人で食べる量なので300gもあれば充分です。

さて、どの店で肉を買おうかと考えた時に思いついた店が1軒ありました。


その店は、私が髪を切りに行っていた理髪店の女主人が、

「○○精肉店のお肉は美味しいですよ!」
「あの店の肉を食べたら他の店の肉はもう食べられなくなりますよ!」

とまで絶賛するお店でした。

ただ、その頃は自分で買い物をして何か作るという事はなかったので、

「へぇー、そうなんですかー」

程度で、あまり関心はありませんでした。

週1で、料理とも言えないカレーを作るようになり、少し高くても美味しい肉を入れて作りたいと思った時に思いついたのが、その “○○精肉店” でした。

幸いな事にお店の名前は覚えていたのでスマホの地図アプリで検索してみると… 、

すぐ出てきました。

そして、そこはウワサに聞いた事のある “△△マーケット” 内にあるお店だったのです。













待ってたモノが届きました! … その⑥

2021-02-08 14:27:00 | 私のお気に入り
我が家にやってきた火鉢の写真を家族LINEに上げました。

「わぁ〜、いいネ!」
一番上の子から心優しい返信が入りました。

二番目の子は、
「仕事の帰りに家に寄ってみる」
と、返信がありました。

それを見た連れ合いは、帰りに持たせるために晩ご飯のおかずをいつもより多めに作り、我が子が来るのを今か今かと待っています。

それを見て、
『母親は我が子が幾つになっても心配で、自分にできることがあればしてあげようと思うんだなぁ… 』
と思ってしまいました。

二番目の子がやってきてしばらく火鉢談義をした後、我が子はスマホを取り出し▲mazonで “一酸化炭素警報器” を注文し始めたのです。

最近、テントの中で練炭を使っていた数人の人たちが、一酸化炭素中毒で亡くなったんだそうです。

うちに火鉢がきて、閉め切った部屋で火鉢を使っているうちに一酸化炭素中毒になってしまわないか心配だったようなのです。

 “我が子は幾つになってもまだ子ども” と思っていたのは連れ合いだけではなく、私も同じでした。

『いつの間にか、我が子から心配される立場になったんだなぁ… 』
と、考えてしまいました。


そして、私宛に届いた “一酸化炭素警報器” がコレです!


単4の電池を2個使います。

中国製で、箱に書かれた "一等品” の文字が少し怪しい感じがします。


説明書を読んでいくと、変な日本語になっていてますます怪しくなってきました。


折角、我が子が私たち親のことを心配して注文してくれた警報器ですが、信頼していいのでしょうか… 。

連れ合いは、この “一酸化炭素警報器” を『カナリア』と呼んでいます。

怪しい “一酸化炭素警報器” を設置して2日目の夜のことでした。

リビングで石油ストーブと火鉢を着けてテレビを見ていると、突然、

「ピピッー!、ピピッー!、ピピッー!」

と、けたたましい音が部屋中に響きました。

私と連れ合いは、互いに顔を見合わせました。

何と、そのけたたましい音は『カナリア』が発動した音だったのです!

あれだけ怪しいと疑っていた中国製 "一等品” の “一酸化炭素警報器” でしたが、この日を境に正真正銘の "一等品” の “一酸化炭素警報器” 扱いとなったのでした。




         < 完 >


私の個人的な趣味趣向に長々とお付き合い頂き、本当にありがとうございました。

これに懲りず、ぜひまた覗きに来てください。