TANEの独り言

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今年初めての山は『くじゅう』【中編】

2023-01-08 16:22:00 | 山岳会
2023年の初登山前日に、昼食用のカップ麺と行動食(あん餅2個)を買出ししました。

前日はテレビを点けたままリメイクしたベッドソファーで横になっていましたが、期待と不安で夜中の12時過ぎまでなかなか寝付けませんでした。

でも、いつの間にか眠りに落ちていたのでしょう、朝方の4時半にスマホの呼出し音で目が覚めました。

山岳会の会長さんから集合場所変更の連絡でした。

いつも、休みの日は市役所の駐車場が集合場所なのですが、1月4日は仕事が始はじまっいるので、集合場所を市役所の隣りにある公園に変更するとのこと。

『私は自分の事で精一杯なのに、会長さんは何から何まで気を配られているんだ… 』

頭が下がる思いがしました。

会長さんからの電話で目が覚めた私は、保温瓶に入れる湯を沸かし、5時に炊き上がるよう連れ合いがセットしてくれていたご飯を食べて集合場所に向かったのでした。

寒い朝でした。

目的地の牧ノ戸の登山口までは2時間半程かかります。

途中の峠道も凍結はしていませんでしたが、途中にあるいくつかのトンネル内は路面が白く光っていました。

次第に明るくなる空、登山口の牧ノ戸の駐車場だけがコチコチに凍っていました。



駐車場から登山口に上がる階段も雪が薄く張りついています。

青空も覗いていましたが、牧ノ戸から見たくじゅうの山々の山頂は灰色の雲の中でした。

今日登るのは9名、それぞれにスパッツやアイゼン、手袋、帽子を着用して9時頃には雪で凍った登山道を登り始めました。


標高を上げて行くにしたがい、頬に当たる風も冷たくなり、一歩一歩冬山へ入って行きました。



1時間程歩いた稜線上の平坦部に、雪のキャンバスに落書きを見つけました。

「うさぎ年 2023」

と書いてあります。

よく見ると、落書きの上下にウサギの足跡が真っ直ぐに並行して伸びています。

キレイな足跡を残したウサギと、書いた人の機転の利いたセンスの良さに、ついニヤッと微笑んでしまいました。

その頃には風で雲も飛ばされ、眩しい光が雪面を照らし始めていました。