昨年の秋、母が亡くなりました。
96歳でしたので大往時だったと思っています。
認知症になった母を施設に入所させており、コロナ禍の中では面会もままならなかったのが無念でした。
その面会禁止の期間に、私は会長さんらと共に2日続けての沢登りを楽しみました。
今でも、母が私を沢へ行かせてくれたと思っています。
認知症になる前、母は嫁いで行った娘たちの出産時には病院やそれぞれの家に赴き、産後の看病や孫たちの子守りをこなしました。
今や成人を過ぎ新しい家庭をもつ者も多い孫たちにとって、認知症になってしまった母でも大切な存在であったのだろうと思っています。
母の告別式に、孫一同でお金を出し合い胡蝶蘭をお供えしてくれました。
その胡蝶蘭は七七日(49日)の時も綺麗な花を咲かせていました。
その後、花は萎れてしまいましたが、今年の春に花芽を着けたのです。
花芽は次第に膨らんで6月には花が開き始め、今はもう盛りを過ぎた感じはありますがそれでも健気に咲き続けています。
いま、新たなコロナの波が押し寄せて来ています。
母の初盆もコロナの渦中で密やかに迎えますが、花を着けた胡蝶蘭があれは明るい気持ちで居られそうです。