今日は山岳会の月例山行で多良岳山系の登山コースの一つを辿りました。
この時期は「オオキツネノカミソリ」の花が綺麗な時期です。
我が家を建ててくれた工務店の会長さんのリードで “秘境コース” を行くことが決まっていました。
登山前日の夜に、ブログ仲間であり旧友のtenzanbokkaさんのブログを覗いてみると、ナント、私たちが辿るほぼ逆コースを歩いているではありませんか!
実は、tenzanbokkaさんは再三延期してきた『穂高』遠征を7月24日に決行する予定でした。
ところが、コロナの第7波が日本に押し寄せ、再再再延期することを決めたばかりでした。
その無念さを晴らすかの様に、tenzanbokkaさんは準備していたパック済みのザックをそのまま背負い、通い慣れた多良岳山系へ “渇き” を癒す山行を行なっていたのでした。
その山行では予期せぬハプニングもあったようですが、tenzanbokkaさんは多良岳山系の自然に抱かれる中で “渇き” も解消されたようでした。
旧友のtenzanbokkaさんが前日に歩いた道を、翌日に私が辿るなんて偶然かつ驚きでした。
しかし、コレと似た出来事が7年前にもあったのです。
2015年8月、私は長女と2人で信州を巡る旅をしました。
その旅の中で36年振りに上高地を訪れたのです。
私は1979年の秋、tenzanbokkaさんともう一人T氏の3人で上高地を出発し、穂高・槍縦走を行なったのでした。
その経験は私たち3人の青春の1ページに刻まれており、縦走達成の充実感と共に若さ故のほろ苦い記憶となって残るほど貴重なものでした。
36年振りに上高地から穂高を見上げ、
『もう一度穂高に登りたい!』
と私は思ったのです。
実はその時、tenzanbokkaさんも36年振りに上高地を訪れていたというのです。
前日から奥様と一緒に上高地に滞在されており、翌日の午前中、私たちとはすれ違うようにして松本へ降りられたということを後で知ったのです。
今回のtenzanbokkaさんのブログ記事を読み、36年振りに訪れた上高地での “すれ違い” を思い出していたのでした。
すれ違っているようで、求めているものは同じなんですね。
コロナ禍で仲間たちと会うこともなくなりましたが、それぞれに自分を輝かせていることでしょう。
さて、多良岳お疲れさまでした。オオキツネノカミソリの写真、上手いなと感心させられます。TANEさんの絵心が写真にも活かされていますね。
前岳の沢は良いですよね。その後の急登が大変ですが。
後編も楽しみにしています。
イヤー、それにしても今回のtenzanbokkaさんの苦渋の選択は間違っていなかったですね。
何年か後に昔の仲間で集まり「あの時はああだった、こうだった」と思い出話ができそうです。
山では『少しでも不安があれば行かない』が鉄則ですから、今回のtenzanbokkaさんの判断は的確でしたね!