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我が家には門があります。
決っして自慢話ではありません。今日のブログは父の想い出話です。
我が家を持つにあたり父と話をして、
「いつの日か門のある家にしたいよねぇ」
と、基礎の石段だけは父の戦友の石屋さんに無理を言って、タダ同然の値段で譲ってもらい作っていたのでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/ed/92af497130c50c71ee7bd75b64686583.jpg?1641434135)
我が家を建ててくれた工務店の人(この人が私を山岳会に誘ってくれた)から、毎年、年賀状を頂いていました。
その年賀状には、いつも、自分が手掛けた建物の写真が使われていて、その一つに門がありました。
私は、その門が写っている年賀状を電話機の上の壁に貼り、
『いつかはこんな門を建てたいなぁ… 』
と、思い続けて10年以上が過ぎたある日、職場の近くで偶然その門を見つけたのでした。
私は不審者のように、その門の前を何度も行ったり来たりして、
『間違いない、あの時の年賀状の写真に使われていた門だ!』
と、確信したのでした。
でも、実際に我が家に門が建ったのは更に長い年月が経ってからのことです。
我が家の間取りを考え、庭の垣根や鯉の泳ぐ池、鹿威しも自分で拵えた父は、我が家の門を見ることはありませんでした。
池をつぶして、現在、葡萄棚のある(まだ葡萄はできていませんが… )駐車場をつくる時に、門も一緒に建ててもらうことにしました。
もちろん、あの工務店にお願いしました。