9月25日(日)、この日は私の64歳の誕生日です。
朝4時に目を覚ました私は、お湯を注ぐだけでできるまぜご飯をお腹に入れ、お昼に飲むコーヒー用のお湯も保温の効く水筒に準備しました。
テントは張ったままで、サブザックに最小限の荷物を入れ、甲斐駒ヶ岳に向けて5時半に出発しました。
甲斐駒ヶ岳の姿を早く見たかったので、仙水峠に出るコースを登って行きます。
仙水小屋の前を通り、
苔の道を抜けて、
ゴロゴロした岩が一面に広がる谷を上がって行くと、背後に南アルプスの女王と称される仙丈岳が顔を見せてくれました。
仙水峠に出ると展望が開けました。
雲海の上には南に地蔵岳のオベリスク、東の方向に八ヶ岳も望むことができます。
もちろん、甲斐駒ヶ岳も目の前に聳え立っています。
甲斐駒ヶ岳は “南アルプスの貴公子” と呼ばれるだけあって、ピラミダルなその形状は見る人を惹きつけます。
甲斐駒ヶ岳の右手には『摩利支天』があり、この頂きには剣が祀られています。
急登を黙々と登って行くと駒津峰に出ました。
これから先、岩場が続き鎖場も出てきます。
鳳凰三山の向こうに富士山が美しい姿を見せています。
キャンプ場を出て4時間、ついに私は甲斐駒ヶ岳の山頂に立つことができたのでした。
これ以上望めない程の最高の天気でした。
青春の忘れ物を探しにいったらお釣りがきたというのも頷けます。
これもTANEさんの人徳ですね。
私も南に行きたくなりました。
この日は私の誕生日でした。
3年前の誕生日は涸沢でテント泊して北穂高から奥穂高方面へ縦走しました。
本当はその翌年にでも行きたかった甲斐駒ヶ岳でした。
それほど登りたかった甲斐駒ヶ岳(40数年来の私の夢)だったのです。
一か八かの台風一過の剱岳&甲斐駒ヶ岳遠征は、予想していた以上の苦行もありましたが、それだけに達成感が半端なかったです。
tenzanbokkaさんは今、実家の整理に専念中ですね。気持ちの整理ができてこその事とブログを拝見させてもらっています。
どうぞ無理はされない程度にされてくださいね。