昨日、植木市でレンギョウを手に入れ、早速庭に植えました。
我が家の庭にある草木は、どちらかと言うとピンクや赤い花が咲くモノが多いようです。
例えば、椿、花桃、花梨、コブシ等々… 。
レンギョウは黄色い花をこれから咲かせるとお店の方から聞き、購入を決めました。
我が家に着き、買ってきたレンギョウを植えながら気付いたことがありました。
レンギョウの幹の肌合いとあちこち伸びる枝の広がり方に見覚えがあったのです。
かつての我が家の庭は、ほとんど父が植える木を決めながら作り上げたものでした。
私も仕事がない日に石垣づくりを手伝ったり、植える木や笹を山まで採りに行ったこともありましたが、ほんの数日間関わった程度でした。
私も知らなかった事ですが、父は娘婿に頼んで庭づくりに使う山土や垣根づくりに使う孟宗竹を持ってきてもらったりもしていました。
父は今までの借家暮らしを脱し、自分たちが住む土地と家を得て、自分が思い描く理想の庭をつくることに没頭しているようでした。
現在の西花壇がある場所には、孫の為に砂場がありました。
砂場も使われなくなった頃に、父はそこに(今思い返せば)レンギョウを植えていたのでした。
その頃の私は、我が家の庭にどんな草木が植えてあるかなど気にも掛けていませんでした。
父が亡くなり、私が庭の世話をするようになりました。
私は、砂場跡に伸び放題になっていたその枝を、バサバサと刈り込み根っこまで掘り起こしたのを覚えています。
それが何という名の植物かも知らずに…
その時の、幹の肌合いと枝の広がり方を、昨日ふと思い出し “ドキリ” としたのでした。
昔、父が庭に植えていたレンギョウを、今,私が偶然にも選びまた再び植えていたのですから…