虎バカ グルメ日誌

虎の勝利をバーボンとディキシーランド・ジャズ
で祝うお気楽初老の独り者が紹介するグルメ日誌

《琴》

2014-06-25 12:00:00 | 兵庫県姫路市
2014#26
【虎バカグルメ日誌】

本日はJR姫路駅東口(城側)に出て
正面のパステルおみぞと云う
アーケード街に入ります。
中程まで進んだ左側に
誰がどこからどう見ても
怪しさを感じる小物雑貨店が
見えたら手前を左折して
右側の餃子メインの
立ち飲み屋台?《英洋軒》との間の
狭い路地に入り右手2軒目にある
居酒屋《琴》にお邪魔しました。

外観は敷居が高そうな
小料理屋のような店構えですが
常連客度99%の庶民的な居酒屋です。
私はこの店の存在を知って2年間
特にプロ野球のオフシーズンは
何かの中毒患者の如く
月に5~6回は通う程の
いや通わずにはいられない
お気に入りのお店です。
しかし6席しかない小さな店なので
直ぐに満員御礼状態になります。
もちろん大入り袋は出ませんが•••。
そんなこんなで職場の仲間にも
教えていません。
いや酒を飲まない1人の後輩には
教えました。
教えても実害がないからね。
私にとってこの店は
隠れ家的存在の店なので
当然自分のブログで紹介する
つもりもありませんでした。
しかし今回 私は秋には間違いなく
姫路を離れる事になるので
もう隠しておく必要もないと思い
ブログに載せる事にしました。

琴がどんな店なのか?
一言で言うなら
居酒屋らしくない居酒屋です。
とにかく一般的な居酒屋で感じる
ガヤガヤ感はありません。
きっとこの箱の小ささ加減とママの人柄
そしてそこに集う客種の良さ
これら全ての相互作用により生まれる
極上の雰囲気だと思います。
テレビ朝日系列でシリーズ化されている
人気刑事ドラマの【相棒】でよく登場する
小料理屋《花の里》をご存知ですか?

イメージ的にはあんな感じの
大変居心地の良いお店です。
ママが和服でも着たら
かなり完璧なものになるのですが
独楽鼠のような忙しないママには
とても和服が似合いそうにはありません。
想像した私は思わず
吹き出してしまいました。
小料理屋《花の里》の女将は
初代の宮部たまき役を
益戸育江 旧芸名高樹沙耶(左)
2代目の月本幸子役を
鈴木杏樹(右)が演じています。

お二人とも大変お美しい女優さんですが
琴のママも全然見劣りしませんよ。
私はママを女優で例えるなら
加藤あい似だと即答します。


そんな美人ママに
ブログに写真出演するかと聞くと
恥ずかしいからと
残念ですが出演NGとなりました。
どうしても気になる方は
一度店に出向いて自分の目で確認して下さい。

それでは少し料理の紹介をします。
小洒落たつきだしです。

(上)南瓜とすじ肉の煮込み
(下)豚バラ肉と水菜の煮浸し


(上)一口パスタ/玉子サラダ/生姜の佃煮
(下)チキンソテータルタルソース添え

定番メニューの紹介です。

(上)豚ニラ炒め
(下)ローストビーフ


(上)鯖の塩焼き
(下)ホタテ貝柱刺身


(上)大きな焼売
(下)おろしちりめん


(上)6Pチーズ
(下)もろきゅう

どれも盛り付けが丁寧で
居酒屋レベルではありません。
ママの人柄がよくわかる品々です。

自分のイチ推し店なので
いいところを沢山紹介しようと
筆をとったのですが
どうゆう訳か一行も文章が思い浮かびません。
えっと!琴のいいところは•••。
うーんと••• うぅん???
考えたら これだ!と云う
ポイントが琴にはありません。
間違いなく良い店なのですが
ポイントを上げろと言われると••••••。

①これといった看板メニューは
 ありません。
②メニューも手の掛からない
 ものが多く美味しいが極普通です。
③料理の品数もお酒の種類も
 居酒屋にしては少ない方です。
④調理スペースも狭い為
 設備も最低限レベルなので
 料理提供時間は遅くなります。
⑤トイレと云う文明社会では
 必須の設備もありません。
 店を出て少し離れた所の
 共用トイレになります。

おいおい これでは
ただ悪口を書き並べているだけだぞ。
いやいや違うんだ。
琴はいい店なのだが
言葉としては何故か表せないのです。
「上手く説明出来ないけれど•••。」
「何かわからないけれど•••。」
皆さんにもこんな事
ひとつやふたつ思い当たる
節があるはずです。
私の娘の話しになりますが
とにかくナスが嫌いです。
色んな調理方法を試しましたが絶対に食べません。
いや食べようとしません。
娘に何がどう嫌いなのかと聞いても
とにかく嫌いとしか言いません。
答えになっていませんが
でもある意味これこそ物事の本質なのです。
好き嫌いに理由など無いのです。
逆に理由がつくうちは
まだまだなのです。
真物には理由も理屈もないのです。
これと同じ事で琴の良さを上手く
説明は出来ませんがとにかく良い店です。
一度行けばわかります。
何だかよくわからないけれど
また行きたくなる不思議な店です。